私がレイキのレベル1を習った香りの森の仁科まさきさんが、レイキの素晴らしさを広めるために書かれた本です。
私は2014年6月にレイキをレベル3まで習ったのですが、その後、ネットで調べているうちに、もっと奥深いものがあると思うようになりました。
特に香りの森では、日本で始まった靈氣(れいき)が、どのようなものだったのかも、詳しく説明してありました。
それで、もう一度そこで習いたいと思い、7月にレベル1を習ったのです。
この本は、「家族の不調のケアや、病気の予防など、レイキで健康を守ることにスポットを当てた、これまでにあまりなかったタイプ」です。
ただ手を当てるだけ、心身を癒し、自然治癒力を高めることができる。ただ、レイキは時間がかかるというのが、短所といえば短所でしょう。
ところが、この短所が、家族という親しい関係においては、むしろ長所ともなるのです。
病院の治療なら1時間かけるより、1分で済ませてくれた方がありがたいです。でも家族ならどうでしょう?1時間、寄り添ってくれる方が、ありがたいと思いませんか?
じっくりと時間を掛け、ただ傍に寄り添って手を当ててくれる。そこに愛を感じるのではないでしょうか?
「レイキは、レイキをすることで、自分にとってその人が大事だということが伝わるのです。子供に言葉を使わないで愛情を送ることもできますし、親に言葉を使わないで愛情を伝えることも出来ます。」(p.43)
私がレイキを習ったのは、病弱な親のためでした。そして初めて親に対してレイキをしたとき、まさにこのことを私も感じたのです。
もしレイキを習っていなかったら、年老いた親の足を触ってあげることなどあっただろうか?
そう思った時、レイキを習って良かったと、心から思えたのです。
「単純に手を当てるということ自体、それを心を穏やかにして自然体で実行すれば、実はレイキは生き方になるのです。
他人に何かをしてあげよう、この人の力になってあげようという優しい気持ち、結果を相手に任せようという謙虚な心持ち、相手に喜んでもらう嬉しさ、自分にもエネルギーが流れるありがたさ、そういった素晴らしい気持ちや感謝が自分の生き方に反映されてきます。レイキをするという行為、レイキをしながら起こる心持ち、自然と生まれる相手に対する感謝の気持ち、自分に対するポジティブなイメージ、このような素晴らしいことができるように作られた自然や宇宙に対する感謝や敬意、これらは技法ではありません。精神世界という単語で表現できるものでもありません。これらは生き方そのものと言えるのです。」(p.260 - 261)
仁科さんは、「レイキは自然な意図のないエネルギーだ」と言われます。私はこの表現を、本当に素晴らしいなあと感じたのです。
意図がないとは、ああしてやろうとか、こうしてやろうという方向性がないということです。つまり、病気を治してあげようという気持ちさえ放棄します。
それを情がないとか、薄情と感じてしまう人は、本当の愛がわかっていないのです。
「神との対話」シリーズでは、愛は自由だと明言しています。つまり、治るも治らないも相手の自由にさせることが愛なのです。
こういうことから私は、レイキは本物だと感じています。
そして、そのレイキの真髄を、この本は伝えてくれていると思いました。
なお、仁科さんには、「日本と霊気、そしてレイキ」という本もあります。
私はこれをkindle版で読んだのですが、伝統の靈氣と、西洋レイキの違いや、その違いが生まれた背景など、詳しく書かれています。
レイキの歴史に興味がある方には、こちらの本もお勧めです。
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