石原結實さんの考え方が素晴らしいので、また別の本を買いました。
実は、これとは別に2冊を買い、母にあげました。そして、前回はKindle版で読んだ「「食べない」健康法」も文庫本で買いました。この本と合わせて、ある方にプレゼントしたかったのです。
その方は70歳という高齢ながら、元気にソフトボールをされています。
ただ、最近は体力の衰えから、引退を口にするようになられたのです。
もちろん、考え方は人それぞれですから、それを否定するつもりはありません。でも、やり方しだいでもっと人生を楽しめるなら・・・。
そんな思いでこの本を選び、まず私が読んでみたというわけです。
本のタイトルにもあるように、これは単に食べ方だけの処方箋ではなく、生き方についても広範囲にまとめてあります。
しかし、要約すると以下のようになるようです。
「@一日一回は空腹の時間をつくる
A足腰の筋肉を鍛える
B心熱・体熱を高める」(p.12)
食べ方に関しては、すでに前に紹介した本などにも詳しいので、それ以外の部分で、気になったところを引用してみましょう。
「そのためには、入浴やサウナ、着衣の工夫などで外から体を温めるほか、人体最大の産熱機関である筋肉を使った運動をすることも肝要だ。そして何よりも、毎日の食事の中で、体を温める食物をしっかりとることが大事である。」(p.47)
したがって、腹巻きとかカイロの利用も、大事なのですね。
そして体を温める食べ物と言うのは、色が「赤・黒・橙」なのだとか。ただしカレーやトマト、コーヒーなどは例外で、色より産地が優先するそうです。
また、塩辛い食事が必ずしも悪くないということを、以下のように研究結果を引用して説明しています。
「塩分の摂取がもっとも少ない二五%に属する被験者は、摂取の最も多かった二五%に比べて、心臓病による死亡率が八〇%高かった」「一六〇/九五mmHg以上の高血圧でありながら、降圧剤を飲んでいない人は、降圧剤を服用して一四〇/九〇mmHg未満の正常血圧になっている人より、あらゆる病気で死亡する全死亡率も、ガン死亡率も低かった」(p.60)
つまり、東北地方などで伝統的に塩っぱい味付けだったのは、体を温めるために必要なことで、高血圧が原因で病気になったのは、その後の生活で運動しなくなったとか、岩塩や海塩などの自然塩でなくなったなど、総合的な要因があるのではないかと言います。
また、果物や野菜などが老化やボケに有効だということも、以下のような研究結果を引用して述べています。
「果物及び野菜のジュースを週一回未満しか飲まない人に比べ、週三回以上飲む人では、アルツハイマー病の発症率が七八%低かった」(p.62)
これはファイトケミカルによる抗酸化作用であろうと言います。
また、老化は下半身からと言われるように、足腰が体型的にも貧弱になるそうです。
ですから下半身を鍛える運動とともに、根菜類を食べると良いのだとか。東洋医学では、植物の位置と人間の体も、密接な関係があるとみなしているようですね。
食べ物以外の生き方に関して、どんなことを言われているか、章のタイトルをあげてざっくりと紹介しましょう。
・「早寝早起き」は長寿の鉄則!
睡眠時間は8時間前後というのが、心臓病やガン、自殺で死亡する確率が下がるそうです。
それとともに早寝早起きや、昼寝をすることが効果的だそうです。
・入浴が健康にいい理由
シャワーで済ますのではなく、しっかりとお湯につかることで、体を温めることが重要だとか。
体調不良の場合でも、手足を湯につけるだけで、全身がぽかぽかと温まるのでオススメだそうです。
・意外と知られていない日光の七つの効能
皮膚ガンが心配で日光にあたらない人もいるようですが、黄色人種には、あまり関係がありません。
それより1日30分以上、戸外に出て日に当たらることによって、ビタミンDの合成を促すなどの効能があるそうですよ。
・日記を書いて心を癒やす
・歌えば体は絶好調!
・精神ストレスが老化の原因になる?
・なぜよく笑う人は若々しいのか?
・「利他の心」が寿命を伸ばす
・労働ではなく「朗働」が健康長寿を招く
・情熱は生命の原動力
このように、精神的な部分にも踏み込んで、健康やボケ防止について説明しています。
また最後には、病気別の処方箋も書かれており、今、病氣を患っておられる方にも、役に立つものとなっています。
ぜひ総合的に、健康で長生きする人生を目指しましょう。

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