「いまここ塾」を主催されている阿部敏郎さんの本を読みました。
以前にも「一瞬で幸せになる方法」や「降参のススメ」を読んでいますが、これらは講演録です。
今回の本は、阿部さんが書き下ろしたものになります。
阿部さんの考えは、ご自身のブログ「リーラ」で、多くのことを語っておられますので、こちらも読んでみられると面白いですよ。
この本では、阿部さんご自身が、どのようにして運命が好転したかという流れを書いておられます。
そのきっかけは、迷い猫のカワヒラくんとの出会いだったのだとか。
しかもそれは、奥さんが醤油を買い忘れたことから始まっています。
風が吹けば桶屋が儲かるという話がありますが、まさにそのような突拍子もない出来事が必然的に連鎖し、阿部さんはカワヒラくんを飼うことになってしまうのです。
阿部さんは、このカワヒラくんとの出会いによって、「与えれば、受けとる」という宇宙のルールを実感したと言います。
バシャールも、宇宙には法則は1つしかなく、それは「与えるものを受けとる」ことだと言います。
だから欲しいものを与えなさいと、聖書などの黄金律で言うのですね。
また、この過程で夢を叶えるための絶対法則も実感したと言います。それは、以下の4つです。
「すぐやる!
何でもやる!
とことんやる!
できるまでやる!」(p.45)
世界No.1コーチのアンソニー・ロビンズ氏も、目標を定めたなら、それができるまで可能なありとあらゆる方法を徹底的にやる大量行動が重要だと言っています。
迷っていたら行動できません。だからすぐに行動するのです。そして思いついたものを何でもやってみる。また徹底的に、目標達成するまでやるのです。
それから、まずはとことん与えることが流れを引き寄せる方法だと言います。
損をしてもいいのです。いやむしろ、損を買ってでも自分から徹底的に与え尽くすのです。
そして、成功の第一段階としては、やりたいことをやることだと言います。
バシャールも「ワクワクすることをやる」と言っています。自分が好きなこと、やりたいと感じていることを、体裁だとか損得を考えずに、やってみることが重要なのです。
結果への執着を手放し、その行動を楽しむのです。だって好きなことなのですから。
「でも、本心は−−。
「お金がほしい!!!」と叫んでいます。
本当はほしいのに、いらないと自分に言い聞かせているんですから、入ってくるわけがありません。
入ってこない現実を見て、「自分は貧しい人生を送る運命にあるんだ」などと、あきらめています。
まさにぼくの半生は、このような観念によって作られていました。
「自分は◯◯なんだから」という観念です。
この観念が完全に外れるのはもっとあとになってからですが、あれこれ結果や後先を考えたりしていないで「本当にやりたいことをダイレクトにやっていく」という、当たり前の第一歩を踏み出したことは、とても大きなことでした。」(p.72)
ちょっと長かったのですが、この部分が一番わかりやすいと思ったので、引用してみました。
阿部さんは真理に触れながらも、やはり生活のためのお金を思うように稼げないという時期があったのです。
そしてそれが、自分の観念が創りだしていたと、後になってわかったのだそうです。
そして、ここにヒントがあります。
つまり不遇の時代においても、怖れずに「本当にやりたいことをダイレクトにやっていく」ことが、運命を転換させるということなのです。
怖れないということは、安心するということです。何があろうとも絶対的に受け入れられている、導かれているという安心感です。
何がなくても愛されていると自分を受け入れるなら、そういう自己肯定感を持っているなら、人はそのままで幸せになれます。
その幸せな在り方が、幸せな現実を創造するのです。
阿部さんが導かれていった様子が、とても良くわかる本です。
その中には、カワヒラくんを始めとするネコたちとの出会いがあります。
また、チェンマイで活動している瞑想家との出会い、またその人を介して出会ったチャネラーも、阿部さんの人生に大きな影響を与えたようです。
自分が計画したわけではなく、不思議な縁でつながっていく。それを「導き」と呼びます。大いなる何かに導かれていることを信じて、安心して任せていれば、人生はなるようになるのですね。
まだ聞いていませんが、この本には瞑想を助けるCDが付いています。また、幸運を呼ぶカワヒラくんカードも。
あなたにとっても、この本が幸運の女神になるかもしれませんよ。
