2014年07月15日
「食べない」健康法
石原結實さんの本を読みました。
石原さんのことを知ったのは、Facebookで紹介されていたスキルス性肝臓がんを13ヶ月で治療したというサイトを読んだときです。
その治療法が、少食にするというもの。
少食に関しては私も以前、「「食べること、やめました」」や「脳はバカ、腸はかしこい」を読んでいたので、これは間違いないと確信しました。
それで、石原さんの本をKindle版で買って読んだのです。
なぜ少食にするとガンが治るのか?その答は免疫力にあると言います。
飽食は血液を汚してしまい、免疫力の代表である白血球は、それらを食べることに一所懸命になり、肝心の細菌やウイルス、癌細胞と言った健康を害する対象を食べなくなるのです。
ですから、病気を治すには少食にして血液をきれいにし、白血球にもっと働いてもらえるようにするのが一番だと言うわけです。
だいたい動物は病気になると、食欲がなくなったり発熱したりします。
これは身体が病気を治そうとしているのだと言います。言われてみれば、そのとおりですね。
ですからその本来の力を信じて、身体を温めて食べないようにすれば、自然治癒力が働くようになっているのです。
6000年前のエジプトの碑文には、「人は、食べる量の4分の1で生きている。他の4分の3は、医者の糧になっている」とあるそうです。
やや皮肉っぽいですが、まるで現代の医療を象徴しているようにも思えます。
日本にも「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」という格言があるそうです。
古代ギリシャのピタゴラスは、「人の病気は過食からくる。なるべく少なく食べよ。しからば、汝の体も丈夫になり、精神も立派になって、病の神も汝をどうすることもできなくなる」と言ったそうです。
また江戸時代の観相家の水野南北は、「食を少なくすることこそが、健康長寿のみならず、富裕や立身出世をする道である」と言ったとか。
このように昔の人はみな、本質的なことを見抜いていたのでしょう。
また現代の科学でも、マウスの実験で少食にしたマウスや、断食を取り入れたマウスは、飽食のマウスより長生きすることが確認されています。
この実験は人間に対しても行われているようで、そこでも同様な結果が得られていると言います。
石原さんは、「1日1〜2食抜くだけで、健康に致命的なダメージが発生することは考えられない」と言います。
しかし、万全を考えると、以下にある基本食から始めるのが良いと説明します。
<基本食>
・朝:人参・りんごジュース、または生姜紅茶
・昼:そば
・夕:何でも可
これによって空腹の心地よさを体験できたら、体調に合わせて1日1食〜1食半にするのが良いと言います。
ただし糖尿病の薬を服用している人やインスリン注射を打っている人は、低血糖発作を起こす可能性があるので要注意とのこと。
普通の人は心配ないが、その症状が現れたときは、飴玉を舐めるとか、生姜紅茶に黒砂糖を入れて飲むようにすると良いと言います。
これまでの常識は、病氣になったら「体力をつけるために」という理由で無理にでも食べることでした。
しかし、食欲不振は治すべき症状ではなく、身体が病氣を治そうとする反応だったのです。
したがって、食べないことで排泄が良くなったり、また体調が良くなったと感じるなら、むしろ食べない方が良いのです。
病氣で苦しんでいる方はもちろんですが、今は健康だという人も病氣の予防として、少食を始めてみてはどうでしょうか。
私はすでに、朝は抜いて、昼は弁当のおかずだけにして、夜はビールと少しのつまみという、炭水化物抜きダイエットをやっています。
厳密な炭水化物抜きではないので、おかずにスパゲティが入っていても、それは美味しくいただきます。
基本は少食なのです。本当は、お昼は果物だけにしたいとも思っているのですけどね。
これで体重も3ヶ月で6kgくらい落ちましたし、体調もすこぶるいいように感じています。
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