先週の土曜日、友人と一緒にミュージカルを観に行きました。
劇団「サザン天都」の演劇で、「キャバレー2014」というオリジナル脚本によるものです。
長年、同劇団の代表を務めてきた大倉佳代さんの追悼公演だそうです。
大倉さんは、2012年6月から病気のために日本で療養されていたそうです。
1年ほど前から今回の公演のためにと、ベッドの上で精力的に執筆してこられたのだとか。
本番はぜひ自分の目で見たいと、バンコクへ行くことを夢見ておられたそうですが、2月20日に亡くなられたそうです。
その話を知った時、なぜだかチンタナーさんのことを思い出しましたよ。
舞台は場末のキャバレーです。
客が減り、何とか事態を打開したいと考えるディレクター。
自分の熱い思いが、ダンサーたちにはなかなか伝わらないもどかしさを抱えています。
そんな中で、ひょうひょうとした感じのMC(社長)と、夢について語り合います。
お互いの夢を語る中で、ダンサーたちに委ねてみたらどうかという考えが…。
ダンサーたちの思いも様々です。
しかし、いつしか反発する気持ちや、自分はダメだという思いを乗り越えて、このキャバレーを盛り上げようとする気持ちで一つになるのです。
今、日本にはキャバレーというものが存在するのでしょうか?
ただお色気を振りまくだけでなく、芸で客を魅了するような店。
もしそういう店があるなら、いってみたいなあと、このミュージカルを観て思いました。
人が夢に生きるとき、たとえそれがどんなにちっぽけなものであっても、その姿は美しいと思います。
そんな美しさを、このミュージカルは示してくれました。
ありがとう、劇団「サザン天都」のみなさん。
2014年05月19日
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