現代の栄養学からは説明がつかないというほど、ほとんど食べないのに健康体を維持しておられる森美智代さんの本を読みました。
「1日青汁1杯だけで元気に13年」とサブタイトルに書かれています。
最初からすぐにそういう食事にされたわけではなく、甲田光雄医師が推奨する甲田療法による断食と少食をする中で、自分の身体に合った食事を模索されて、最終的にそこに落ち着かれたということのようです。
その青汁1杯の食事から得られる熱量は、わずかに約100Kcalほど。これで成人が健康体を維持できるなんて、栄養学的には不可能です。
しかし実際に森さんは、そういう食事をずっと続けておられるばかりか、難病の脊髄小脳変性症も克服されました。
科学は、真実の1側面でしかありません。私たちは、すべてを知っているわけではないのです。
こういう事実から、また新たな知識が得られるのでしょう。科学はそうやって、発展していくものだと思います。
そう言えば、地球時間で3000年後の未来人でもあるバシャールは、食事はしないと言っています。
ひょっとしたら遠い将来、人は食事をしなくても生きられるようになるのかもしれません。
そういう可能性も感じられます。
さて、この本を紹介したのは、健康に役立ちそうだとか、奇跡を紹介したいから、だけではありません。
それよりも、森さんが人生の中で気づいてこられたことが素晴らしく、その言葉を紹介したかったのです。
まずは養護学校の臨時教員として働いていた時、障害を持つ子の中に、とりわけきれいな光に包まれている子がいたのだそうです。今ははっきりとわかっているそうですが、森さんはオーラが見えるのだそうです。
「自分の目がおかしいのだろうと思いつつも、そのきれいさに感動していると、頭の中に「菩薩行(ぼさつぎょう)」という言葉が、声なのかインスピレーションなのかわかりませんが、突然に響きました。その声(インスピレーション)は、「この子はこの子の周りの人のために、身をやつして障害をもって生まれてきて、周りの人を成長させているんだよ」と続きました。」(p.102)
バシャールも、「未来はえらべる!」の中で、障害者は教師だと言っています。
かっこちゃんこと山元加津子さんも、「1/4の奇跡」などで障害者は私たちみんなのために生まれてきたのだと言っています。
そういうことを、多くの人が感じているのですね。
「ツボは、すべての人が生まれもっているものです。そのことを考えると、もともと「人間は病気をするもの、人は失敗するもの」と想定されているのだろうという気がします。そのために「ツボ」という、病気をしたときに治す場所をもって生まれてくるのではないかと思うのです。
ツボは、人が自らをメンテナンスするための、神様からの贈りものかもしれません。」(p.146)
病気になることは、悪いことじゃないのですね。
病気はいわゆる「失敗」と同じこと。何かをやろうとしたとき、「それは方向が間違っているよ」と教えてくれるもの。
だから病気になったら、「ありがたい」と考えて、素直にその指導に従えば良いだけなのです。
困ったことになったと思わずに、ただただ「教えてくれてありがとう」と思って、安心していれば良いのです。
だから森さんは、病気についてこんなふうに言っています。
「病気になる前の私は、元気なのが当然だと思っていました。自分に与えられたものに、何ひとつ感謝していませんでした。何もかもが普通で当たり前でした。
考えてみたら、当たり前ということはありません。手や足や目や口や体の全部が、きちんと働いてくれるのは、本当にすごいことです。どこか不自由なところがあっても、ほかのところがきちんと働くのはすごいことです。
そのことに、病気をして初めて気がつきました。前は、気がつかないにもほどがあるほど、気がついていませんでした。」(p.168 - 169)
病気は私たちに、進化成長のための機会(チャンス)を与えてくれるものです。
だから病気になることを怖れず、またすでに病気の人は嘆いたり恨んだりせず、その中にチャンスを見出してほしい。
そうすれば私たちは、病気にあっても幸せでいられると思うのです。
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