ダリル・アンカ氏がチャネリングで呼び出す「地球の時間で3000年後の惑星エササニの多次元的存在」というバシャール。
そのバシャールと対談したのは、元格闘家の須藤元気氏。
バシャールの本として勧められたので、読んでみました。
バシャールが話す内容は、前に読んだ本田健さんとの対談本「未来は、えらべる!」にあるのと、ほとんど同じです。
それよりも対談者の須藤元気氏について、「この人、何者?」という興味がわきました。
格闘家だったことは知っていますが、それにしてはスピリチュアルなことに関して、ものすごくよく知っています。
その一方で、バシャールも唖然としてしまったであろうと思われるギャグの連発。
念願のバシャールと対談するという状況で、このおちゃらけぶりは、いったい何なんだろうと思いました。
なかなか面白い人ですね。
こういう対談なので、すでにバシャールの話をある程度知っていることもあり、スーッと読めてしまいました。
その中でも、ちょっと気になった部分を引用しましょう。
「あらゆる儀式、あらゆるツール、あらゆるテクニックは、「自分自身になってもいいよ」という許可を自分に与えている方法だと理解することです。
たとえば、瞑想に惹かれるかもしれないし、ヨガに惹かれるかもしれない。または、絵を描くことに惹かれるかもしれない。もしくは、浜辺を散歩することに惹かれるかもしれない。人によって惹かれるものは違いますが、そのすべてが同じ目的を持っています。
それは、「もっと本来の自分自身になっていいんだよ」という許可を自分に与える、ということです。」(p.133)
これはまた新たな見方ですね。言われてみると「なるほど」と思えますが、これまでこういう視点で言われたことがありませんでした。
だから何をすればよいかを他人に尋ねても意味がないのですね。
その人には、その人にふさわしい方法がある。方法に意味があるのではなく、その人が感応することに意味があるのです。
そしてそれがどんな方法であろうと、それは「もっと本来の自分になっていいんだよ」という許可を自分に与えるだけ。
そうやって、本来の自分を少しずつ思い出す。それが私たちの人生なのですね。
「ですから、将来について見るためにはハイヤーマインドを使います。方法は、ただ自分のセンターにつながり、情熱を感じる。そのような状態にあるとき、ハイヤーマインドが自動的に見せてくれます。」(p.139)
「ですから、この物理的現実での人生という旅は、実は自分たちにはハイヤーマインドがあるのだということを思い出し、ハイヤーマインドと再びつながるための旅でもあるのです。」(p.141)
「また、ハイヤーマインドと調和すると、物理的な現実でシンクロニシティがたくさん起きはじめます。シンクロニシティがたくさん起きてきたら、ハイヤーマインドと調和してきたサインだと思ってください。」(p.144 - 145)
ハイヤーマインドと言うのは、「神との対話」で言うところの超絶意識と同じでしょう。つまり、魂の心です。
私たちは肉体だけの存在ではなく、スピリチュアルな存在であることを思い出し、自分自身をもっともっと拡大させていくこと。
それが私たちの生きる目的なのです。
そして、それがうまく行き始めるとシンクロニシティが多発する。
このことは、「「東の大富豪」の教え」の中でも語られていますし、また多くの人が言っています。
「つまり、あなた自身が文字どおり情熱に従って生きている、良いお手本になることが重要なのです。それによって、人々はあなたを見て、「自分の情熱に従って生きると、いろんな違いが生まれるんだな」とわかり、「自分も情熱に従って生きてみようかな。そうしたら世界が変わるかもしれないな」という気持ちになることができます。
(中略)
では、実際に情熱に従って生きるにはどうすればいいか。
そのポイントは、怖れを手放すことです。そして、人々には怖れを手放すための手助けが必要です。」(p.148)
自分がワクワクすることをやってみせることが、人々の成長を促すことになります。
そして、ワクワクすることをやるには、怖れを手放すことが大事なのです。
では、その怖れをどうやって手放すのでしょう?
「何かの出来事に対して感情的な反応をしているとき、私たちは次のような質問を自分自身にすることを提案しています。
「この出来事によってこのような感情的な反応が出てくるということは、私はこの出来事に関してどのような信念を持っているのだろうか。どんな信念を持っているからこんな感情になるのだろう」
この質問をすることによって、自分がどのような信念を持っているのか、自分は現実をどのように定義しているのかがわかってきます。」(p.162 - 163)
私たちの信念が現実を創造しているのですから、その信念を知ることが重要なのです。
その信念を知ることができれば、信念に惑わされることがなくなります。つまり信念の奴隷から主人になれるのです。
このあたりの心の動きに関しては、「「ザ・マネーゲーム」から脱出する法」などに書かれている「プロセス」が参考になりそうですね。
これから政治家にもなりたいという須藤元気氏。
バシャールとの対談がどう活かされるのか、注目していきたいと思いました。
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