2014年02月25日
未来は、えらべる!
※安価な新書版も発行されています。
バシャールという名前を聞いてはいたのですが、これまで本を読んだことがありませんでした。
1月のセミナー参加者から、「バシャールもいいですよ」と言われたのがきっかけで、本を探してみました。
すると本田健さんの名前があったので、「健さんが翻訳した本なら間違いないだろう」と思って、この本を買いました。
しかし、読み始めてすぐに、間違っていたことに気づきました。
これは健さんの翻訳本ではなく、健さんとバシャールとの対談本だったのです。
しかもバシャールというのは、ダリル・アンカ氏がチャネリングによって呼び出しているとされる宇宙存在。
本には、「地球の時間で3000年後の惑星・エササニの多次元的存在。」とあります。
よくわかりませんが、「引寄せの法則」のエイブラハムのような感じでしょうか。
バシャールは、ともかくワクワクすることをやるようにと勧めます。
それによって、すべての問題は解決すると言うのです。
バシャールの話は、「神との対話」シリーズで語られていることと、ほぼ完全に合致しています。
そのため、私にとっては非常にわかりやすく感じました。
それと同時に、やはりこれは間違いないことなのだと、改めて確信を深めました。
バシャールは、私たちが夢を叶えられないのは、怖れがあるからだと言います。
その怖れを手放す方法を、こう説明します。
「怖れをポジティブな方向に使う必要があります。
ポジティブな方向に使うためには、まず「怖れを直視する」ことです。
怖れを見ることで、自分がどんなネガティブな観念や定義づけにしがみついているのかを理解できます。
その観念や定義づけが、あなたの夢をはばんでいるのです。」(p.13 - 14)
「怖れ(不安)」が夢をはばむというのは、「神との対話」でも言われています。
そしてここで言う「観念や定義づけ」というのは、「神との対話」で言う「信念」に相当する言葉だと思います。
つまり私たちは、自分が信じたことを現実化しているのです。
「たとえば、あることを心から信じていると、それは物質次元でも実現します。
すると、実現したことによって、さらにその観念が強化されます。
(中略)
なぜなら、物質レベルの現実とは、実態のあるものではなく幻想だからです。
つまり、観念の存在によって、あなたが物質次元で体験していることが「現実である」と信じられるようになっているのです。」(p.15)
ですから、自分の現実を思いどおりに変えたければ、自分の意思で変化を起こそうとしなければならないと言います。
「なぜなら、意思こそが、唯一、変化をもたらすからです。」(p.20)
しかし私たちは、ワクワクすることをしたいけれど、それをやると家賃が払えなくなるなど、現実的な心配をしがちです。
それに対してバシャールは、こう言います。
「なぜ、ワクワクや情熱にしたがうと家賃が払えなくなると思うのか。
なぜ、食べ物を買うお金がなくなると思うのか。
問題は、そこにあります。」(p.28)
つまり、「やりたいことをやっていたら食べていけない」という観念(信念)があるから、そういう人生を送っているのだと言うのです。
しかし、何もすぐに大きなことをやれと言っているのではありません。
その瞬間瞬間において、自分が一番ワクワクするものを選択しましょうということなのです。
「なぜなら、どんな小さな一歩であれ、自分の情熱、ワクワクから行動を起こすと、それがより多くのワクワクや情熱につながる糸となり、さらに、その糸がどんどん太くなって、情熱が成長し拡大していくからです。」(p.41)
いきなり大きなことをやろうとすると、怖れをいだいたまま、つまり古い観念(信念)を持ったまま、行動をしてしまいます。
すると残念なことに、その古い観念が現実になってしまいます。
「だからこそ、自分の古い観念システムを無視してはいけないのです。
自分が古い観念を手放す前に、行動してはいけないのです。」(p.44 - 45)
こういう仕組みになっているので、勇気は要らないと言います。
勇気というのは、怖れを無視しようという気持ちです。
そうではなく、怖れがなくなってから、新しい観念を受け入れてから、行動すべきなのです。
「勇気とは、行動を起こすときに必要な感覚ではありません。
行動する前の「観念を変えるプロセス」にともなう感覚なのです。」(p.47)
また、ワクワクすることをしていくと、他人から批判されたり、嫉妬されることがあります。
そういう現実が起こる場合、バシャールは、「あなた自身が「真実の自分」から外れた観念を持って」いるからだと言います。
ですから、その観念を見つけ出し、変えれば良いと言うのです。
常に自分の観念(信念)に原因があるのだから、それを探して変えるようにするだけ。
批判したり嫉妬する相手に何か働きかけて、変えようとする必要はないのです。
「あなたにできることは、相手に愛を与えることだけです。
そして、相手が選びたいものを選ばせてあげることだけです。
あなたが相手を変えることはできません。」(p.55)
ただ、相手に提案をすることはできます。
しかし、相手がそれを受け入れないなら、そういう相手を許し、受け入れ、愛するのです。
バシャールは、病気や事故といったネガティブなものに対しても、それはチャレンジであって、ネガティブではないと言います。
「みなさんの世界の偉大な教師の多くは、身体障害児、知的障害児です。」(p.65)
これは、かっこちゃんこと山元加津子さんの本を読んでも、そういうことがわかります。
また偶発的な事故というものも、あり得ないと言います。
「私たちの見方からすると、地球人が「被害者」と呼んでいる人は加害者でもあり、また「加害者」と呼んでいる人は被害者でもあるのです。
なぜなら、ふたり共同でその出来事を起こしているからです。
これらの出来事は、本来ならその人が「変わる」ための素晴らしいチャンスです。けれども、みなさんの社会ではそのことが理解され始めてもいないのです。」(p.66 - 67)
すべての出来事は必然だとか、出来事は共同で創造しているという「神との対話」の説明と、完全に合致していますね。
「ここでのレッスンは、「どんなに絶望的に見える状況でも、そうしたいという意思さえあれば、暗闇を光に変えられる」ということです。この流れがもっともっと進んでいくと、そのうち加害者も犠牲者もいなくなります。」(p.68)
これがどんなに素晴らしい福音か、おわかりでしょうか?
もはや加害者も被害者もいないということは、不安に感じる必要もないし、罪悪感を抱くことも要らないということです。
また、出来事はニュートラルだとよく言われますが、バシャールもそう言っています。
「起きたこと自体には意味はありません。
「起きたことにどんな意味を持たせるか」によって、その出来事から受け取るものが決まるのです。」(p.79)
そして、私たちが信じたことは実現するのだから、夢を実現されるための効果的な方法というものを教えてくれます。
「自分の観念体系をすべて使って、情熱を傾けているものに15分間集中した後、それを実現させるための最良の方法は、「それを手放し、ゆだねて、実現するかどうか気にしない」ということです。」(p.84)
何度も何度も考えてしまうということは、それが実現するかどうかを不安視していること。
つまり実現を信じていないのですから、「実現が信じられない」という観念(信念)が現実化してしまうのです。
夢を実現することが「難しい」と信じていたら、その夢の実現は難しいでしょう。
ですから自分がどんなネガティブな観念を持っているかに気づくことが、何よりも大切なことだと言うのです。
本の後半でバシャールは、2012年のエネルギーの転換について話しています。
これによると、この本のインタビューがあった2010年から5年間で、高次の意識が大きく変化すると言います。
そして2015年までに、「地球外生命体の存在が明らかになる」と予言しています。
そのことが地球人に大きな影響を与え、二極化が進むと言います。
つまり2015年までが、「パラレルワールドへのシフトにおいて非常に重要な時期」だと言うのです。
つまり、最高の夢を実現して輝く人生を送る人と、その逆にまったく思いどおりにならずに不幸を抱いて生きる人との二極化です。
このことは、聖書の中でも予言されています。
新約聖書のマタイによる福音書13章12節にこうあります。
「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。」
バシャールは、2012年から分化のスピードが速くなり、そのうちに分かれた人同士が互いに見えなくなるという、将来の姿を示しています。
これが本当に起こることかどうかはわかりませんが、今の私たちにできることは、怖れをしっかりと見据えて、ワクワクすることをやること。
それで十分なのではないかと思います。
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