この本は、1999年12月に発行されたもので、当時買って読みました。
それを昨年実家で見つけて、また読みたい気分になったので、タイに持ち帰っていたものです。
この本を買おうと思ったのは、「神との対話」の著者、ニール・ドナルド・ウォルシュ氏のインタビューが載っていたからです。
精神世界のことについて、さまざまな人のインタビュー記事や投稿記事が集められています。
山川紘矢・亜希子夫妻のインタビュー記事もあります。
お二人は、シャーリー・マクレーン氏の「アウト・オン・ア・リム」を翻訳された後、スピリチュアルな本の翻訳家として第一人者となられています。
この本でニール氏は、幽体離脱体験などの貴重な体験を語っています。
「神との対話」を書くずっと前から、神(と思われる存在)との交流があったことも書かれていました。
インタビューアーの「なぜ多くの人には(神の声が)聞こえないのでしょうか。」という問いに、ニール氏は「怖れのため」だと答えます。
ではその「怖れ」どうすれば手放せるかという問いに、こう答えます。
「冒険だと考えてみたらどうでしょう。(中略)
死を怖れなければ、生きていることにも怖れは何もなくなります。
私自身のコツは、毎日を人生の最後の日、というふうに考えて暮らすこと。人間関係を完結しないで終わらせることをしないこと。人と出会ったらこれが最後の出会いと思い、知らせておくべきことがあったらすべて知らせておくこと。そんなことを心がけて行動しています。死ぬ準備が心のなかでできていれば、100%人生を生きることが可能になると思います。」(p.36 - 37)
そして、「死を怖いと感じないのか」という問いには、感じたとしても瞬間的なものだとして、どうしても感じてしまう人へのアドバイスをします。
「感じることを感じるな、というのは不自然です。感じればいいのです。怖れは人間的な感情です。
しかし、こうもいえます。何かの感情を感じたら、そのまま感じて向こうに突き抜けていきなさい。執着するのはやめなさい。」(p.37)
こう言って、「私たちはすべて一つ」なのだからと、人生という偉大な冒険へ旅立つことを励ましてくれます。
他にも、「リング」「らせん」「ループ」といった小説で有名な鈴木光司氏のインタビューもあります。
この中で鈴木氏は、シンクロニシティーによって人生がうまく回り始めるということを話しています。
「「東の大富豪」の教え」にも同様のことが書かれていましたが、それより以前に、こういうことを言われていたのですね。
「そして、シンクロニシティが見えてくるようになると、人生はどういうわけか、うまく回りはじめるんだよね。世の中で成功者といわれる人たちは、たいてい自分の人生に何かしらのシンクロニシティを感じているんじゃないかな。」(p.53)
また、「「ザ・マネーゲーム」から脱出する法」などでロバート・シャインフェルド氏が語っているような、この世はホロフラフィーだという話も、この本の中に書かれていました。
これは量子物理学者デヴイッド・ボーム氏が提唱したもので、ボーム理論と言われています。
そして翻訳家で鍼灸師の上野圭一氏のインタビュー記事では、ヒーリングについて次のように語っています。
「子供に手かざしする場合でも「親である自分」という意識は少し後ろに退かせなければいけないのだそうだ。そうしないとエネルギーは交流しない。自我はエネルギーの遮蔽板のような働きをするので、誰かとエネルギーを交流させようと思ったら、自分という意識を消さなければならないのだ。」(p.156)
自我がエネルギーの交流を邪魔するという考えは、「降参のススメ」で雲黒斎さんなどが語っている内容と合致します。
上野氏は、「だから、まあ、ヒーリングの練習システムというのは、自我を消すためのトレーニングシステムといってもいいですよね。」と言います。
つまり目的は、自我を消して大いなるものとのつながりを体感することになり、そういう点でも、雲黒斎さんらの話と符合します。
すでに15年くらい前に、これだけの情報は得ていたのですね。そんなこともすっかり忘れていました。
改めて、スピリチュアルな時代になってきていることを感じました。
【本の紹介の最新記事】