かっこちゃんこと山元加津子さんが編著者として作られた本を読みました。
どんな内容かよく知らず、ともかくかっこちゃんのことを知りたくて、適当に選んだ本の中の1冊でした。
サブタイトルに「植物状態からの回復方法」とあるように、これは植物状態の人たちがどのようにして回復したかを示す内容になっています。
私も認識不足で、一度植物状態になると、まず回復することはないと思っていました。
まれに植物状態が1年くらい続いた後に、ふと目を覚ますことがあるようですが、それは奇跡だと思っていたのです。
しかしこの本を読むと、そんな奇跡が当たり前のように起こっていることに驚かされました。
「私が今まで出会った子どもたちが教えてくれたのは、どんなに重い障害があるお子さんも、たとえ、植物状態だと言われていたとしても、誰もが、聞こえていて、わかっているんだということだったのです。」(p.26)
これは衝撃的な発見でした。でも、考えてみれば当然のことだとも思えてきました。
なぜなら、人の精神というのは脳の機能ではないと、「神との対話」シリーズでも語られているからです。
魂と精神と肉体という3つのものが1つになったもの。それが私たちなのですから。
もしそうだとすれば、たとえ脳がやられてしまったとしても、精神は消えてなくならないはずです。
これまでそう言われてきて、自分でもそうだと思いながら、本当はまだ完全には受け入れていなかった事実。
そのことに気付かされた気がしたのです。
かっこちゃんは、この事実を、そして回復する方法があることを、伝えていかなければならないとして、こう言います。
「知っている人が伝えなくちゃならない、知っている人には責任がある、伝える責任がある、と思いました。」(p.32)
このことは、また別の意味で私に語りかけるメッセージのように感じました。
誰もが幸せになれる方法がある。私はそれを知っている。ならば、それを伝える責任が私にはある。
もっともっと頑張って伝えなければ・・・。そう感じたのです。
「変化があっても、変化がなくても、いっぱいほめて、「すごいね」と言うことはとても大切と思います。だって、誰でも、ほめられたらうれしいし、ダメと言われたら悲しいです。そして、楽しいことをいっぱい見つけて、それから、毎日、時間の終わりに「よかった探し」をします。それは大きなコツのように思うのです。」(p.38)
考えてみれば、障害や病気の人が回復する過程も、未熟な子どもが成長する過程も、同じようなものかもしれませんね。
他人がダメ出しなどする必要はないのです。
変化があってもなくても進化成長していると信じて、それを「すごいよ」と言ってあげれば良いのです。
だって人生は楽しむためにあるのですから。
天真爛漫なイメージがあるかっこちゃんですが、真実に直接アクセスできているような感じで、本当にすごいなあと思います。
そしてまた、たくさんの気づきを与えてくださったことに、ありがとうと言いたい気持ちです。
★植物状態の人の精神は、消えたり眠ったりしているわけではありません。すべてをわかっています。
そして、そういう状態からでも回復する方法があるし、意思を伝達する方法があります。
そのことを伝えようとするのが「白雪姫プロジェクト」です。
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