心屋仁之助さんの本です。これは文庫本なのですが、自分の使命がわかるかのようなタイトルに惹かれて買ってみました。
予想通りというか、こういう類の本を読んでも、そこに「あなたの使命はこれです」みたいに書かれているわけではありません。
ただ、運命を切り開くために、やりたいことをやるようにと言っているだけです。
「だから、「やりたくないこと」を早くやめて、「やりたいこと」をしてほしいのです。「損してもいい」と思いながら。」(p.218)
私自身、損する覚悟を決めることによって、自分らしく生きられるようになったという体験があります。
また、損すると思いながらやったことで、実際は何も損ではなかった(考え方にもよりますが)という体験もしています。
ですから、心屋さんが言われることは、まさにその通りだと、すーっと心に入ってきます。
この本で心屋さんは、本音を言うことを勧めています。相手に対してではなく、自分に対してです。
つまりひとりごとのように言うことによって、自分がどう感じているかを明確にするのです。
「手始めにまず、「やってみようかな」と口に出してみてください。その後に、「ああ、面倒くさいな」「ああ、やりたくないな」「ああ、イヤだな」と本音をまた口にしてみます。」(p.189)
こんなふうに口にだすことで、気持ちに変化が生まれると言うのです。そして「本当の意味での強さ(自分への愛情)が手に入」るのだと。
弱音を吐いてはいけないとか、マイナス言葉を使わないようにしようという考えももっともだと思いますが、感情をすべて感じ切るということも大事なのことだと思います。
ですから、感じてしまったものはしょうがないので、それを認める(受け入れる)という意味で、ひとりごとにするのです。
変に抑圧してしまうと、自分自身を見失います。だから自分に正直になって、「今はこんなふうに感じちゃったんだよね。よしよし。」みたいに、なだめてあげることが良いと思います。
心屋さんのメッセージを読んでいると、実に「神との対話」シリーズで言われていることとの共通点が多いことに驚きます。
人類は、着実に進化成長する方向に動いているように思うのです。
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