引き続き、ロバート・シャインフェルド氏の本を紹介します。
これは、「「ザ・マネーゲーム」から脱出する法」に続いて出版された本だそうです。
前作以上に、あからさまにこの世の本当の姿について書いています。
翻訳は、本田健さんです。
「訳者あとがき」にも書かれていますが、健さんも10代の頃、「この世界は、どうも現実ではないのでは?」と感じておられたそうです。
そしてこの世界について明快に語ってくれるメンターと出会うことで、世界の見方がガラッと変わったのだとか。
この本でロバート氏は、この世はホログラムのようなものだと言っています。
量子物理学でゼロ・ポイント・フィールドと呼ばれるものがあって、「まだ姿を与えられていない無限の可能性を持つエネルギーとして存在している」(p.84)のだそうです。
そこに私たちの意識が働きかけて、まるで現実であるかのようなホログラムを創り出している。
それがこの世だと言うのです。
そしてその中で私たちは、本来の私たちではないフリをして、そう信じこませるような様々な状況を創り出していると言います。
なぜ、そんなことをするのか?
それは、ゲームを楽しむためです。ロバート氏はそれを、「人間ゲーム」と呼びます。
「「人間ゲーム」にも、このプライム・ディレクティブ(※)があります。
それは、あなたが持つ無限の力を制限した時、本来の状態である無限の知恵と豊かさと楽しさと「真の喜び」を制限した時に、何が起きるのかを徹底的に探ることです。」(p.45)
※プライム・ディレクティブ:テレビドラマ「スタートレック」に出てくるコンセプトで、第一級優先事項のこと。乗組員の行動の手引となる中心理念。
そうやって限定された状況を楽しむゲームをしているのが我々で、それを「第1段階」とロバート氏は呼びます。
その後、本来の自分(=無限の存在)を思い出し、「真の喜び」を取り戻して、「人間ゲーム」を何の制約もなくプレーするようになると言います。
それを「第2段階」と呼びます。
この本は、「第1段階」から「第2段階」へ移行するための、ツールとその使い方を解説したものです。
これらのことは、すでに「「ザ・マネーゲーム」から脱出する法」で書かれてあることですが、よりストレートに語ったものとなっています。
したがって、この本を読んでも、眉唾ものとばかりに、まったく信じない人もいるでしょう。
けれど本田健さんも言われるように、これが本当のことなのだと、私は思います。
こういうことを語る人が次々に出てくることで、より受け入れられやすくなるのだろうと思っています。

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