2013年12月17日
成功脳
ご存知、斎藤一人さんの本です。
これは、お弟子さんの柴村恵美子さんの出版記念パーティーで話された内容を書き起こしたもので、そのCDも付いています。
ページ数で言うと、実説的には100ページ弱で、しかも文字が大きいので、30分もあれば十分に読めてしまえるほどボリュームは少ないです。
しかし、それでも「斎藤一人」と名がつくと、1,400円で売れてしまうのですから、すごいですね。
これは皮肉ではなくて賞賛です。
なぜならこれは、その内容よりも、誰が語ったかによって価値がまったく違うということを、明らかに示しているからです。
売れるということは、多くの人がそこに価値を見出しているということですから。
そんなボリュームの少ない本ですが、ここにもやはり重要なメッセージが込められています。
それはアンソニー・ロビンズ氏も言っていますが、脳は主人ではない、ということです。
私という複合体の主人は精神であって、脳はその下僕(しもべ)に過ぎないのだということ。
したがって、脳を上手に使ってやれば、思い通りの人生になるというお話なのです。
「脳をうまく乗りこなすんだよ。
わかるかい?
オレは中学を卒業して、すぐ社会に出たんだけど、それを「トクだ、トクだ」って言っているんだよ。
誰に言うかって、自分の脳に言うんだよ。」(p.60)
「例えば一人さんは商人だよな。
十六歳のときから商人をしていて、たくさん働いてきた。
それなのに、お金がないなんて、おかしいんだよ。
「どのようにおかしいか?」っていう問題じゃない。
ただ、「おかしい」の。
「おかしい」って、言っていればいいの。
あとは脳が「どうすれば、おかしくないかな」って勝手に考えだす。」(p.69 - 70)
「本来、自分に自信のない人は、
「オレにはできないけど、脳にはできる!」
そう言っていればいいんです。」(p.78)
「ともかく「まいった」しないの。
ケンカでもなんでも、「まいったか?」って聞かれて、「まいんない」って言ったヤツの勝ちなの。
だから、どこか痛くなったりしたら、「脳がさぼうろうとしてるんだ」って気づいてね。
絶対、それに負けないの。」(p.89)
このように、脳を手下のように使うことを勧めています。
なかなか面白いなあと思いました。体が痛くなったり病気になって苦しむのも、脳がさぼろうとしてるんだっていう見方は、一人さんならではですね。
最後の負けを認めないというのは、実は聖書にも書かれています。
ヤコブが天使と組み打ち(相撲のようなもの)をしたとき、もものツガイ(=股関節)を外されたにも関わらず、天使にしがみついて、祝福するまでは離さないと言い張ったのです。
それで根負けした天使がヤコブを祝福し、「あなたは今日からイスラエルと名乗りなさい」と言ったのです。
イスラエルとは、勝利者という意味なのです。
一人さんはまさに、このヤコブのように生きている人なんだなあと思いました。
そして私たちも、同じようにやれば、必ず勝利者になれるでしょう。
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