ご存知、喜多川泰さんの小説です。今回も、Kindle版の電子書籍で読みました。
これまで読んだ本の多くは、文章(手紙や本)で生き方を伝えるパターンが多かったのですが、今回は少し違っていました。
高校生の男の子と女の子が、互いに惹かれ合いながら、なかなか本心を言えないもどかしさなどが描かれていて、まるで恋愛小説のようです。
そして、喜多川さんが得意とする仕掛けがあって、劇的なクライマックスへ。単純に小説として楽しめます。
しかし、恋愛モノとしてハラハラ・ドキドキしながら読める楽しさもありますが、随所に生き方に関する素敵なメッセージが散りばめられています。
やはりこれがないと、喜多川さんの小説とは言えませんからね。
「向かい風が強いいうことは、前向いて走ってる証拠や。胸を張ってええ」
「たしかに、今、君がおらんなっても何もかわらんかもしれん。
でも、君が生きておれば
世の中は大きく変わるいうことを忘れちゃいかんぞ。」
「五年後の自分の可能性を舐めるなよ」
「自分の心にブレーキをかけているのは
自分自身だってことに気づいてない。」
「本気でやれば何だって面白い。
そして、本気でやっているものの中にしか、夢は湧いてこない。」
「本気で生きる人には、必ずその夢の実現を応援する人が現れる。」
「目の前のことに本気で生きれば、奇跡が起こる。
でも、本当は、それは奇跡ではなく、あたりまえの出会いなんだ。」
「せっかくの一度っきりの人生だ。
ひとつくらいは、誰もが無理ってあきらめるような
簡単には手に入らないようなものを
追い求めて生きていこうぜ、お互いに」
「だから、その不安には、胸を張っていい。自分は挑戦してるんだって」
「そう、わたしたちの未来は、わたしたちが思っている以上に
劇的で、感動的で、奇跡的な脚本を用意して待っているんだ!」
これらの言葉が、感動とともに私の心の中にスーッと入っていきます。
そうだなあ。人生は捨てたもんじゃない。ぶきっちょでもいいから、今、目の前のことに、本気になってみよう。そうすれば、必ず素晴らしい人生になるから。
そう、しみじみと思いました。
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