居酒屋「てっぺん」の大嶋啓介さんと、クロフネカンパニーの中村文昭さんの共著です。
また今度、読み終えてから紹介しますね。
その中に、自信に関して書かれた部分があり、それをちょうど今日、読んだところなのです。
「根拠のない自信」についても、大嶋さんが書かれてましたね。大リーガーのイチロー選手が言っていたのを聞いたのだとか。
いろいろ示唆を受けたこともありますので、その詳細はまた、本の紹介でお伝えします。
今日は、それを読みながら得た気付きについて、書くことにします。
それは、自信ということは、自分を信じることだということです。
中村さんも、よく「どうすれば自信を持てますか?」と聞かれるのだそうです。
そういうとき、考えすぎずにスッキリするまで行動することを勧めるのだとか。
大嶋さんも、近くのコンビニのバイトでいいから、良く使われるように、0.2秒の返事を心がけるのだとか。
また、これはたしか中村さんのパートでしたが、空手家の人から面白い話を聞いたのだそうです。
その空手家の息子さんが、小学生で全国大会に優勝するほど強かったのですが、すべて父親の指示にしたがってやっていたのです。
すると、それだけ強いにも関わらず、試合の前にはいつもビクビクしているのだとか。
そこで空手家の人は、それ以降は考えを改め、なるべく指示をせずに自分で考えさせるようにしたそうです。
最初はやはり負けるようになったのですが、自分で工夫して練習を積むことで、自信がみなぎるようになったのだとか。
これは、本当に素晴らしい体験談だと思います。
そこで先ほどの言葉です。自信とは、自分を信じることですよね?
では、自分の何を信じるのでしょう?
空手家の息子さんのように、お父さんの指示を信じて戦っていたときは、たとえ勝っても、自信が持てなかったのです。
つまり、自分の考えだとか、自分が決めたことを信じなければ、自信にはならないのですよ。
最初は未熟ですから、上手く行かずに失敗するでしょう。
でも、そこでも自分をあきらめないことが大切です。
失敗から学んで、次はその経験を生かせば良いのです。
そうやって、いつも自分で考え、自分で決めるということを繰り返していると、自信が生まれるのです。
これは別の表現をすると、「責任を負う」ということでもあります。
自分で考え、自分で決めてやったことですから、その結果がどうであろうと、その責任は自分にあります。
その責任を負う覚悟が、自信につながるとも言えるのです。
また、この「責任を負う」ということは、「結果を引き受ける」ということでもあります。
さっきも言ったように、最初は未熟ですから、上手くいかないことが多いはずです。
つまり、失敗という結果が山のように生じるはずです。その失敗という結果の山を、自分が生み出したものとして受け入れることが重要なのです。
何があろうとも、それは自分が創ったもの。
そうやって、すべての結果を引き受けることで、自分を信じられるようになり、自信が生まれるのです。
上手く行くかもしれないし、上手くいかないかもしれない。どちらにしても、自分が決めたことだ。
そう思って、泰然自若としている姿は、まさに自信の塊ではないでしょうか。
虚勢を張っているのとはわけが違います。自分を偉そうに見せようとして威張り散らすのは、本当は自信がないからです。
荘子に木鶏の話があります。
不滅の69連勝を達成した大横綱、双葉山関が敗れたときに「イマダモクケイニオヨバズ」と、旅行中の安岡正篤氏に電報を打ったと言われています。
双葉山関は、安岡氏から木鶏の話を聞いていたのでした。
その電報を見たとき、安岡氏は双葉山関の連勝が終わったことを知ったのでした。
本物の自信とは、根拠のない自信とは、まさにこの木鶏のような自信なのです。
他の鶏が突っかかってこようと、まったく相手にせずに動じることがない。
まったく殺気も出さずに悠々としているから、もはや敵になる鶏がなかったのだとか。
自分を信じるというときの自分とは、単に顕在意識のことでもないし、肉体だけのことでもありません。
大宇宙と一体化した、神としての自分です。
そうなったとき、もはやこの世に敵など存在せず、不安がまったくない自信の塊となるのです。
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