やり始めたらとことんやらないと気が済まないので、あまり新しいことを始めたくないと思うくらいです。
たとえば掃除などは、始めると大掃除になってしまいます。だから子どもの頃は、1ヶ月くらい平気で掃除しませんでした。
親から散々に注意され、ワタゴミが床に広がってくるまで、やりませんでしたよ。
その代わり、やり始めたら徹底的にやります。気になってしょうがないのです。じゅうたんを剥がして、床を雑巾がけしましたから。
そんな執念深い性格が、意外にも成功に導いてくれるのです。
たとえば友だちと一緒に釣りに行ったときも、友だちは釣れないと飽きて帰ってしまうのです。
私一人が、「もうちょっとやってから帰るよ」と言って残ったものです。
すると、そこから釣れ出すんですよね。
あとになってわかったことですが、魚がよく釣れるのは、「朝まずめ」「夕まずめ」と呼ばれる朝夕の時間帯です。
夕方5時くらいから日没にかけて、よく釣れるわけです。
魚釣りを趣味にしている人が、「釣りは短気な人の方がよく釣る」と言います。
意外に思われるかもしれませんが、そういうこともあるのかなと思います。だって私は短気な方ですから。
短気な人は、釣れないとすぐに場所を移動したり、仕掛けや餌を変えたりして、あれこれ試してみるのです。
どうもそれが良いとのこと。
釣りは魚次第ですから、魚が何を考えているかは、魚に聞くのが一番。
ですから、あれこれ変えて、魚に「これでどうですか?」と聞くやり方が良いのでしょうね。
短気な人は、けっこう執念深いのではないでしょうか。
できない自分に腹を立てながらも、徹底的にやろうとしてしまう。
私は、そういう性格でした。
また、小学校の時の縄跳びの上達にも、執念深い性格が生かされました。
二重跳びが1つの関門だったのです。これが、なかなかできません。
やっと1回だけ跳べるようになっても、もうしゃがみ込むくらいに体勢が崩れているので、2回目以降が続きません。
「他の人はできているのに、どうしてぼくはできないんだろう?」
くやしくて、一所懸命に考えましたよ。
そうしたとき、ふと気づいたのです。跳べている人はリズムが良いと。
そこで、縄を持たずにリズムだけマネをしてみました。いわゆるエアー縄跳びですね。
「なるほど、こういう感じで連続で跳びながら、素早く縄を回せばいいんだな。」
この練習方法は効果的でしたね。二重跳びの疑似体験をしながらですから、すぐに上達しました。
他の人が跳べているのだから、自分にもできるはずと思っていました。
そして執念深く練習を続け、練習方法を工夫することで、できるようになったのです。
成功の秘訣は、多くの人がいろいろなことを言っていますが、まとめると2つしかありません。
1.始めること
2.続けること
たったこの2つだけなのです。
「始める」ためには、それがやりたいという動機が必要です。そして、できるはずだという信念も必要です。
「続ける」には、その「できるはずだ」という信念を維持させる意思が必要です。つまり執念深いことです。
まあいろいろな言葉で表現できますけどね。「あきらめない」とか、「努力する」とか。
言葉は、それぞれの人が一番ピンとくるものを使えば良いと思います。
ともかく始めて、成功するまで続ければ、必ず成功するのです。
もちろん、一定期間内に成果をあげようとすると、上手くいかない場合もあるでしょう。
でも期限を設けないなら、必ず成功すると思います。
ということで、何かに挑戦して小さな成功体験を積み重ねることも、また自信をつけることにつながります。
ただこれは本質的な自信ではないため、こういう体験をいくら積み重ねても、それだけではダメです。
でも、多少でも自信があれば、積極的に生きるのに役立つでしょう。
そしてその積極的に生きようとする中で、本当の自信、つまり根拠のない自信を身につけられるようになるのです。
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