いきなりハードルを上げても、挑戦しようという気力が削がれるだけですからね。
特に内向的な人は、自分の価値を低く見ています。自己肯定感が乏しいのです。
自分ができないことにばかり意識を向けるため、自分の価値が認められないのです。
そういう人に、「青年よ、大志を抱け!」と言ってところで、はなからシュンとなってしまうだけで、何の意味もありません。
本当は、人は何もできなくても素晴らしい存在なのです。
しかし、自己肯定感の乏しい人は特に、何かができないと価値がないと考えてしまいがちです。
一足飛びに、何もできなくても価値があると思えるようになれば良いのですが、なかなかそう思えない人も多いでしょう。
ですから、少しでも自己肯定感を増すためのワンステップとして、小さな挑戦をお勧めしているのです。
これは実際に、私がたどってきた道でもあるのですから。
大人になって、1人で生きていくことに不安を抱いていた私も、この少しだけ挑戦することを繰り返すことにより、いつしか1人でも生きられるくらいにはなりました。
特に大きかったのが、広島で一人暮らしを始めたことです。
これも、家から通える大学がなかったのが幸いしました。挑戦せざるを得なかったのです。
下宿を探すのは、母親に手伝ってもらいました。引っ越しは父親に手伝ってもらいました。
完全に一人でやったわけではありませんが、初めてのことを何とかこなしていったのです。
昔から、「かわいい子には旅をさせよ」と言いますけど、本当にそうだなあと思いますよ。
前に、「「また、必ず会おう」と誰もが言った。」という本を紹介しました。ちょうど今、その映画が上映されているようです。
とても素晴らしい内容なので、ぜひ観ていただきたいですね。
私はこの本を2冊買って、甥っ子たちに贈りましたよ。ぜひ自ら進んで、人生に挑戦してほしいものだと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、今日の本題に入ります。
このように、スモール・ステップを繰り返すことで、ある程度の自信はつくと思います。
けれども、これだけではまだ、他人の顔色をうかがうような生き方は変わらないのです。
さらに自己肯定感を高めるために、ぜひやって欲しいことがあります。
それは、「自分で自分をほめる」ということです。
それだけ聞くと、まるでナルシストみたいで嫌な感じを覚えるかもしれませんね。
でも、はっきりと言えば、多くの人が自己愛が足りません。自分に対して厳しすぎるのです。
たしかに何かに挑戦しようとするとき、現状を否定しないとステップアップできないと感じるかもしれません。
そういう方法でステップアップできる人も多いと思いますが、はたしてそれで幸せでしょうか?
幸せというのは、「もうこれで十分だ」という満足した感情です。
「まだまだこんなことでは満足できない」という思いとは、ちょっと違うことがわかると思います。
「現状に満足しちゃったら、成長できないでしょう?」
そう考えてしまいがちなことは理解できますが、それは本当でしょうか?
たとえば赤ちゃんをご覧ください。ハイハイできるようになると、次はつかまり立ちをして、歩くようになります。
その成長の過程で、赤ちゃんが現状に不満を抱いているでしょうか?
そんなことはないと思います。
今できることが楽しくて仕方ないはずです。
楽しいから、もっともっと楽しくなりたいのです。
同じように、今の自分をもっと楽しい気分にさせることが大切です。
そうすれば、さらに上を目指そうという意欲が湧いてくるでしょう。
不安を動機として上を目指すやり方は、いつしか心が疲弊します。
でも、愛を動機とするなら、疲れることを知らないでしょう。
自分をほめるやり方は、どんな方法でもかまいません。
私がやった方法は、「鏡のワーク」として紹介しています。
他にも、自分に対する応援歌を替え歌で作って歌うということもやりました。
最近始めて良かったのは、植物に声をかけることです。これは記事「心から応援すれば応えてくれる」で紹介しています。
ともかく、今、ありのままの自分を、そのまま認めてあげることです。
よくできたことがあったなら、そのことをほめましょう。できなかったとしても挑戦したなら、そのことをほめましょう。
できないことやダメなところに意識をフォーカスすることをやめ、できることや良いところを意識するのです。
騙されたと思って、1週間やってみてください。
必ず効果を実感できるでしょう。心地よさを感じるはずです。
あなたは、もっともっと進化成長する素晴らしい存在なのですよ。
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