昨日の「器」に続き、三部作の2冊目になります。
第1章を斎藤一人さんが書かれ、第2章から第4章までをお弟子さんの柴村恵美子さんが書かれています。第5章は斎藤一人さんの講演の書き起こしになります。
また付録として、第5章の内容に相当する斎藤一人さんの講演が、CDとして付けられています。
活字を読むよりも、音声で聴いた方が、一人さんの気持ちが伝わりやすいということなのでしょう。文章を読んでも、かなり激しい感じはしますけどね。
「自分の運勢をよくしようと思ったら、”人助け”をするのが一番なんです。自分が助かろうとしているうちは助からないの。自分を助けたかったらまず、人助けをするの。そうすると必ず運勢がよくなるんです。」(p.41)
運を良くする方法として、ツイている人と付き合うようにする、という話は聞いたことがあります。
けれども一人さんは、そういうことは言われません。
前に「黄金律(ゴールデン・ルール)の見方が変わりました」という記事で黄金律について書きましたが、一人さんもそれを勧めています。
まさにこれが王道ですね。
「一人さんは昔から、「困ったことは起こらないよ。もし困ったことが起こったら、それは学ぶときが来ただけだよ」と言っていました。
それと同じで、運がいい人にとって、運が悪いという現象は起こらないのです。起こる出来事すべてが必然であり、学びなのですから。」(p.128)
これほど本質を突いた理解はないでしょうね。
都合の良いことが起こったときに「ツイてる」は誰でも言えます。問題は、都合が悪いことが起こったとき、それでも「ツイてる」と言えるかどうかなのです。
現象的には同じだとしても、運がいい人は常に「ツイてる」と言い、運が悪い人は時に「ツイてない」と考えるのです。
それだけの違いだと言うのです。
「起きた出来事は変えられなくても、それをどうとらえるかを選ぶことはできます。そして考え方や使う言葉も選ぶことができます。その選んだことによって結果は変わります。つまり、あなたは考え方や使う言葉を選ぶことによって、あなたの人生を選ぶことができるのです。」(p.137)
もうまさにその通り。しかり、アーメンですよ。
自分の意思で選択することで、人生を創っています。そのことに気づく必要があるのです。
最後に一人さんの、「覚悟の重要性」に関する講演が載っています。
かなり激しい口調で、「覚悟を持て」ということを言われていますね。
覚悟とは、自分の意思を決めるということです。
何があろうと関係なく、自分の在り方を選択しなさいということです。
要はそういうことなのだと思います。

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