著者はロバート・シャインフェルド氏ですが、私はまったく知らない人です。
ではなぜこの本を買ったかと言うと、翻訳が本田健さんだからです。
幸せな金持ちになる考え方を広めておられる健さんが翻訳されたのですから、きっと素晴らしい本に違いない。
そう思って買ってみたのです。
読み始めて、「これは思っていたものとは違うかも?」という気持ちになりました。
悪い意味ではなく、良い意味でです。しかも、想像を絶する素晴らしい内容ではないかと、読み進めるうちにワクワクしてきました。
なぜならこれは、単にお金の呪縛から自由になれる方法ではなく、人生の呪縛から自由になる方法について書かれていたからです。
そして著者は、それを実践されています。
つまり、私たちが勝手に作り上げた因果関係の外に出て、自由に生きられるようになっているのです。
抽象的な言い方で申し訳ないのですが、詳細はぜひ本を読んでいただきたい。
ここで書かれていることは、まさに「神との対話」を実践するものだと思います。
私自身、清水の舞台から飛び下りる覚悟(ちょっと大げさですが)で、自分が勝手に作り上げた因果関係を捨てようとしてきたし、今もそうしています。
前に書いたように、結婚が破談になったときに私がとった行動も、一般的に見れば盗人に追い銭というおろかしい行為に見えたでしょう。
ひどい仕打ちをされたら倍返しが当然という人にとって、私の行為は右の頬を打たれたら左の頬を差し出すというものですから。
でも、そうすることによって私は自由になれたし、それまでとは違うレベルに進化しました。
そして私自身が進化することによって、この世の出来事が変化したのです。
まあ私のレベルは、まだこの著者のレベルではありませんけど、私にはここに書かれていることがよく理解できます。
まず「自分は何者か?」という問の答として、「肉体的な経験をするスピリチュアルな存在」としています。
次に「自分はなぜここにいるのか?」という問には、「ゲームをするため」と答えます。
ここで「マネーゲーム」との関連が出てきますが、単に「マネーゲーム」だけでなく、人生そのものがゲームだと言います。つまり「人間ゲーム」です。
そして最後に、「自分は何のために生きているのか?」という問に、こう答えています。
「人間には共通の目的と、個別の目的があります。共通の目的とは、「人間ゲーム」に参加して、どんなゲームからでも得ることができる、喜びや楽しみ、娯楽、やりがい、成長、発見、可能性の拡大という恩恵を受け取ることです。
個別の目的とは、ユニークな「無限の存在」としてあなたが選んだ、あなただけの方法で「人間ゲーム」に参加することです。」(p.36)
私はよく、「人生はドラマだ」とか「人生はゲームのようなものだ」と言います。
この本では、まさにそのように人生を捉えています。たとえ話としてではなく、本当にそういうものとして。
そして著者自身が、このゲームを楽しめる段階に達していることが、とても素晴らしいと思いました。
なぜならそれは、私たち全員の希望になることですから。彼にできることなら、私たちにだってできます。
様々な境遇で苦しんでいる人に、勇気を与えてくれる本だと思います。
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