2013年09月12日

「手紙屋」



通称「またかな」こと、「「また、必ず会おう」と誰もが言った。」が素晴らしかったので、喜多川泰さんの本を買ってみました。

この「手紙屋」は、就職活動に臨む主人公を、手紙によって励まし、成長させていく物語です。

仕事とは何なのか?生きるとはどういうことなのか?

そういったことを、10通の手紙を通じて主人公に示し、主人公もまたそれによって啓発されて成長していきます。


もし私が、自分が就職活動をするときにこの本を読んでいたら、おそらく今とは違った人生を歩んだでしょうね。

当時の私は、営業など対人業務が苦手だから、事務職、研究職などを考えていました。

ただそういう職種の募集は少なかったのです。そこで目をつけたのが、プログラマーとかSEという職種でした。

幸いなことに当時は、世紀末には10万人くらいSEが不足するなどと言われ、どこも引く手あまただったのです。

ですから入社したとき、音大出身とか家政科出身など、畑違いの人が大勢いるのでびっくりしましたよ。

まあ私も、政治学科卒ですから他人のことは言えませんが、少なくとも理数系が得意だったし、コンピュータについても多少習ってましたから。

しかし、この主人公が最初にやろうとしたのと同様に、安定した会社、少しでも給料の良い会社を選んだことは間違いありません。

せいぜい、教育に関することにタッチしたいなという、わずかな希望があったくらいで。


まあでも、就職だけですべてが決まるわけでもありません。

それはこの本にも書かれているように、どういう会社を選んだとしても、最終的には自分が決めたゴールにたどり着くのだと思います。

そうだからこそ、会社の安定性とか給料などで選択することは、もったいないことなのですね。

 

このあと続けて、喜多川さんの「「福」に憑かれた男」を読みました。



これまた素晴らしい内容ですね。

福の神が主人公に憑(つ)くのですが、どうにも思い通りに幸せになってくれない。

それで先輩の福の神のアドバイスを受けたりしながら、主人公が幸せになっていく物語です。


その中でも、すごいことが語られています。

何はなくとも「今、幸せだ!」「僕の人生は成功している!」ってことに今すぐ気づくことができれば、一生幸せで、成功した人生が約束されます。」(p.86)

なんだかまるで、幸せ実践塾の講義みたいですね。(笑)


喜多川泰さんの小説は、本当にためになる言葉が散りばめられています。

もっともっと読んでみたくなりました。

「手紙屋」,「福」に憑かれた男
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 13:03 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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