2013年08月07日

運命を拓く



満を持してこの本を紹介しましょう。中村天風氏「運命を拓く」です。

私はおそらくこの本を一度読んでいるはずなのですが、すっかり忘れていました。

改めて読み直してみると、その内容に驚かされます。

おそらく前に読んだとき、20代の後半だと思いますが、そのときはよく理解できなかったのでしょう。

ただ積極的な考え方ポジティブシンキングをするのが良い、くらいだったのだと思います。


しかし、ここに書かれているのは、それだけではありませんでした。

宇宙がいったいどういうものかということ、その宇宙と人間がどういう関係にあるのかということなど、そういう深いところから導き出された理論なのです。

前に紹介した「「原因」と「結果」の法則」が1902年に執筆されたものでしたが、中村天風氏が辻説法を始めたのは1919年くらいのようです。

不治の病と言われた肺結核に冒され、救いを求めてアメリカやヨーロッパを訪ねるものの、その答は見つかりませんでした。

そしてそのヨーロッパから日本に帰る途中、エジプトで出会ったのがインドのヨギ、カリアッパ師だったのです。

師は天風氏を一目見るなり、治るからついて来なさいと言って、インドの奥地に誘いました。

そこで修行を重ねることで天風氏は悟りを開き、病気をも治してしまいました。


その天風氏の理論ですが、これはまさに引き寄せの法則です。

積極的な思考によって自分の運命が開かれる。だから、常に積極的な思考をするよう、そういう気持ちを保てるよう、様々な実践方法を示しています。

そして、その引き寄せの法則が有効であることを、この世の仕組から説明します。

とにかく、たった一つの、宇宙の本体が産み出したものが、森羅万象である。したがって、森羅万象を包含している宇宙も哲学的に究極していくと、現象界に存在する一切の物質もこの宇宙本体から産み出されたものなのである。」(p.34)

”気”というものは、一定一ヵ所に静かにしている気遣いはない。”気”が動くと、動いた”気”によって、物が創られるようになっている。(中略)
 ”気”が動いたときの、”気”の元を、哲学では”霊”と言っている。”霊”というと、すぐ魂を思い浮かべるが、それはいけない。
 霊というのは、極めてスーパーな、見えない”気”に対する名称なのだから。
」(p.35)

現代の人間は、肉体が自分であると思っている人が多いのではないか。しかし人間というものは、その正体をつきつめていくと、何も見えない、また感じない、霊魂という気である。その霊魂が、現象界に命を活動させるために、その活動を表現する道具として肉体と心が与えられている。」(p.44)

いかなる理由で、心の行う思い方や考え方が、生命を強くもし弱くもするのかというと、それは精神生命に、命を活かす力となる宇宙エネルギーを受け入れる第一機能があるからである。」(p.46)


このように、宇宙は「気」からできていると説明します。その宇宙全体の気を宇宙霊と呼びます。

これを神と呼ぼうと、アラーと呼ぼうと、何でもかまわないけれど、その1つの宇宙霊から分派してできたのがこの世のすべてであり、人もまたそうなのだと言うのです。

そしてそれらは分かれてバラバラになったのではなく、常に大本の宇宙霊とつながっており、人は心の働きによって、その宇宙霊の気を操ることができると言います。

これはもう、「神との対話」シリーズで説明されていることそのものです。


そして天風哲学の真髄を、このように説明します。

天風哲学は、たとえ人生に苦難や苦痛はあろうとも、それを心の力で喜びと感謝に振り替えていくのである。心が積極的になれば、振り替えることが出来るのである。振り替える方法をいつも教えているではないか。
 天風哲学が、世界的にユニークであるというのはここであり、同時にここが最も重要な点である。であるから天風哲学は、神秘的な宗教的な信仰で導くような、価値のない教え方を断じてしないのである。どこまでも真理そのもので導いていく努力をしているのである。
」(p.69)


なんと力強い宣言でしょうか。

今からおよそ100年前に、中村天風氏は銀行の頭取まで務めた身分を捨て、辻説法を始めました。

多くの批判を受けながら、バカにされながら、それでもやむにやまれぬ心情から人々に真理を説いたのです。

後に著名人も天風氏の考えに共感するようになって、やっと世間に認められるようになりました。

考えてみれば、イエスも釈迦も、当時は異端児だったのです。

そういう人たちの勇気ある行動によって、多くの人が真理を知ることができるようになりました。

日本にも、そういう異端児がいた。そしてその異端児が、真理をもたらしたのです。

運命を拓く
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 12:49 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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