以前、野口嘉則さんの「あなたのストーリー」や「僕を支えた母の言葉」を紹介しました。
どちらも感動的な泣ける動画付きですから、まだご覧になられていない方は、ぜひご覧くださいね。
この中で伝えたいメッセージに、「あなたは素晴らしい」というものがあるように感じます。
そして私も、このメッセージをみなさんにお伝えしたいと思っています。
結局、幸せになることも、そのファーストステップに過ぎないのです。
そのことが、この前の出版オーディションにチャレンジする中で、はっきりしたように思います。
その気づきを、簡単にお話しましょう。
これまで多くの人が、幸せというものを得ようともがいてきました。
何かを所有すれば幸せになれる。何かをすれば幸せになれる。
そういうように、何かの結果として幸せが手に入ると考えていたのです。
しかし幸せは、何かの結果として手に入るものではありません。
すくい取ったと思ったと同時に、指の隙間からこぼれていく水のようなもの。
本当は水を手で救うのではなく、自ら水に飛び込めば良いだけ。
それと同様に幸せも、結果として手に入れるようとするのではなく、単に幸せになれば良いのです。
幸せとは心の状態ですから、自分の自由意志で選択するものです。自分で決めるものです。
幸せとはそういうものですから、こんなものが人生の目標や目的にはなり得ません。
では何が目標や目的かと言うと、幸せを原因として生きることによって、より素晴らしい自分を表現することです。
まず幸せになると、これまで見えてきたものが、また違うように見えてきます。
たとえば昨日の記事「一冊の本、一本のペンから」にあったように、世界にはこの瞬間に、多くの子どもが飢餓で亡くなっています。
貧困のために満足な医療が受けられずに苦しんでいます。教育が受けられなくて、自立できずにいます。
もしあなたが本当に幸せなら、「なんとかしてあげたい」と感じるはずです。
人の本性は愛ですから、孟子が惻隠の情と説明したように、そういう気持ちが起こるのです。
その思いは情熱となり、自分自身をどんどん拡大させていくでしょう。
最初は、小さなことしかできないかもしれない。でもあなたは、それでは満足できない。もっと、もっと・・・。
たとえあなたが今、病弱で寝込んでいても、リストラされて困窮していても、引きこもっていても、関係ありません。
あなたが今、その場で幸せになれば、あなたの心の中から愛が溢れ出てくるのです。
「なんとかしたい。でも、自分に何ができるだろう?」
このように、「自分には何もできない。」から「何ができるだろう?」へと考え方が変わります。
「今は貧しくて、100円しか寄付できないけど、それでも、少しでも役に立ちたい。」
そう考えるかもしれません。
そしてその思いは、さらに拡大していきます。あなたの情熱が、あなた自身を拡大させずにはおかないのです。
そのときあなたは、使命に生きるでしょう。
そして使命に生きている自分を、とても幸せだと感じるはずです。
幸せを原因として生きると、さらにさらに幸せになる。
人とは、そういう存在なのです。
無限に進化発展する。それが人という存在です。
すべての人がそうです。一人残らずそうです。
だから間違いなく、あなたは素晴らしい存在なのです。
そのことに、あなた自身が気づいていないだけです。
ただ、あなたが目覚めかけると、周りの人はあなたに忠告するかもしれません。
「なに甘いことを考えてるの。あなたに大それたことができるわけないでしょ。もっと現実を見なさいよ。」
あるいは、批判や非難をしたり、誹謗中傷するかもしれません。
なぜ周りの人はそうやって、あなたを引きずりおろそうとするのか?
それは、周りの人たちが不安だからです。あなたが先に行ってしまうと、取り残されるような気がして不安なのです。
だから、元のままに留まらせようとします。そればかりか、自分より下に置こうとします。
そうやって、相対的に自分の地位を上げることで、不安から逃れようとするのです。
そういう周りの人の言葉を真に受けてはいけません。
私の言葉も含めて、他人の言葉は疑ってかかることです。
では何を信じるのか?
それは自分自身の内なる声です。
自分が何を感じているのか、本当はどうしたいのか、それを自分の中に探すことです。
私は、あなたが受け入れようと受け入れまいと関係なく、私が信じる道を行きます。
それが、このメッセージを伝えることです。
あなたは本当に素晴らしい!
2013年08月06日
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