今日の早朝、けたたましくアパートの部屋のチャイムが鳴って、私は叩き起こされました。
ひょっとしたらと思っていたことが的中したのです。田舎に帰っていた妻が戻ってきました。
7月24日に帰ってから、10日ぶりの帰宅です。
実は数日前に、メッセージで「今夜帰るかも」と知らせてきたのです。
ところがその後すぐに電話があって、「お金を振り込んでくれたの?口座に入ってないんだけど。」と機嫌が悪そうです。
お母さんの具合が悪くて大病院へ行くので、現金が必要だったのです。日本のように、どこでも健康保険で診てもらえるわけではありませんから。
私は間違いなく振り込んだので、「振り込んだよ。◯◯銀行へ。」と答えました。
その瞬間、妻がキレました。本当に瞬間沸騰湯沸し器ですよ。(笑)
「はーっ!?◯◯銀行!?それじゃあお母さんが引き出せないじゃないの!?」
そう言われて、お母さん用に別の銀行の口座を開いていたことを思い出しました。
でも、以前も振り込んでくれと言われて、振り込んだのは◯◯銀行だったのです。
「もう1つの口座情報は知らないからなあ。」私はそう思いました。
それから、妻が音信不通になりました。
「やれやれ、またグレちゃった。たぶん、明日は帰ってこないんだろうなあ。」
そう予想した通り、次の日の朝、妻は戻ってきませんでした。
そうなると困るのが着て行く服です。
自分で洗濯くらいはできますが、アイロンはかけたことがありません。
それでも、妻に不満を抱きながらただ待っているのはバカらしいので、7月30日(火)の夜、仕事から帰ってきてから洗濯をしました。
下着と靴下は、アイロンをかけなくても良いので、すでに干してあったものをそのまま取り込んでたたみ、洋服ダンスにしまってあります。
まだ取り込んでなかったワイシャツなどを隅に寄せ、空いたスペースに洗濯したものを干します。
妻が帰る前に洗濯したものを、1週間も取り込んでないのは私の不精ですけど、ご容赦ください。
ワイシャツは2週間分あるので、8月4日(日)に戻ってきていなかったら、アイロンをかけようと思いました。
ハンカチは面倒なので、アイロンをかけずにたたみました。どうせ見せるものでもないし、一度使えば同じですから。
これで万が一、妻が戻ってこなくても、とりあえず会社へ行くことと週末にソフトボールをすることは何とかなりそうです。
そう算段していたら、今朝、突然戻ってきたというわけです。
昨夜、田舎を出発しているはずですから、少なくとも夕方には決めていたはず。
それなのに何の連絡も寄こさなかったんですよね。
きっと、妻も気づいたのでしょう。
私が以前も◯◯銀行の方に振り込んだということを。
そして、その銀行のATMカードでおろせば、何の問題もないことがわかったはず。
だから、恥ずかしくて言えなかったのかな。そう思っています。
今朝、妻がさっそく料理を作ってくれました。久しぶりに食べる妻の手料理。
「田舎でおじさんの葬式のときに作ったら、みんなが美味しいってほめてくれたんだよ。」
そう言いながら、嬉しそうに田舎の料理を作ってくれました。
私は、妻のことを怒りませんし、批判もしません。
いつ帰るのか予定をはっきりさせないし、着て行く服のことでも私をさんざん心配させ、私が悪くもないのに思い込みで怒鳴った妻を。
なぜなら、妻は戻ってきたのですから、それで充分だと思うからです。
もし、妻が戻って来なかったら・・・。途中で交通事故にあうなどして死んでしまったら・・・。
不吉なことかもしれませんが、私はよく、そういうことを考えます。
それは不安から考えるのではなく、自分の考え方を正すためにそうするのです。
もしそうなったら、どっちにしても自分で洗濯しなければならないし、アイロンもかけなければならなかったのです。
今回はアイロンをかけずに済んだので、むしろラッキーだったと喜ぶべきこと。そう考えることもできます。
予定を知らせないことも、それは妻の自由だと思うのです。私も敢えて尋ねませんでした。
知らせたければ知らせるだろうし、仮に知らせてきたとしても、それが守られるとは限りません。それなら、同じことではありませんか?
なぜ予定を知らせなければならないのでしょう?もし知らせた予定通りにしなかったら、相手を責めたくなりませんか?
私はそういうことで妻を責めたくはないので、知らせるのも知らせないのも、妻の自由にさせたのです。
妻が誤解してキレたことも、私は責めません。
なぜなら、誤解は誰にでもあることですから。それに怒ったあとで誤解だと気づいた時の恥ずかしさと言ったら、やった経験のある人ならわかるでしょう。
それに、妻はもともとキレやすい性格なのです。それは、心に不安を抱えて育ったからです。
私は、それがわかっていて結婚したのです。
今回はまた、大好きなお母さんの具合も悪くなったということで、かなりイライラしていたようです。
ですから、彼女がキレて怒鳴りたくなる事情もわかるので、私は責めないのです。
責めて何かが良くなるなら考えますけど、悪くなるだけではありませんか。ですから、敢えてやろうとは思わないのです。
考え方というのは、人それぞれです。
人それぞれということは、批判する必要性はないということですよ。
批判して気持ちよくなるなら、いくらでもやったらいいでしょう。でも、その目的が相手を変えることにあるとしたら、まったく意味がないでしょうね。
今回の件を通じて私は、価値観が違う人への対応について学びました。
妻と私では、本当に真逆かと思うくらい価値観が違いますからね。
でも、だからこそ、夫婦という関係を続けるにふさわしいと、私は考えています。
これだけ違いがあるから、私は常に自分の考え方に対して挑戦を受けるのです。
そしてその課題に取り組むことで、自分自身を大きくしていくことができます。
だから妻には、感謝の気持ちしかありません。
「よくぞ私と結婚してくれたね。ありがとう。あなたのお陰で、私はもっともっと成長できるよ。」
私は妻のことを、心から愛しています。
◆お知らせ
先日、「起業家のホンネ」というサイトの取材を受けました。
私は起業家ではありませんが、経営者になったということで、取材対象になったようです。
参考までにご覧ください。
「タイへの出向がきっかけでサラリーマンから経営者に」
2013年08月03日
この記事へのコメント
コメントを書く
●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。