「女性弁護士が「グラビア」に挑戦した理由 「固定観念へのチャレンジなんです」」
何が面白かったかと言うと、この弁護士の女性と読者の反応です。
「なぜ弁護士がグラビアに?」
この問いに対して弁護士の女性は、こんな風に答えています。
「一番言いたかったのは、『●●だったら●●』っていう構図がおかしい、っていうこと。みんなの頭の中に『弁護士だったらグラビアはやらない』という構図があるから、そういうグラビアを見たときに『えっ』って違和感を持つ。じゃあ、何で『えっ』てなるのか、考えてほしかったんです、本当は。」
世間の固定観念に風穴を開けたいという衝動を持っておられるようですね。
奇特な方だと思いました。
そして、その意図を説明するのに、こんなことを言われています。
もし、グラビアアイドルが弁護士になったら、世間は高く評価するでしょう。
でもその逆だったら、「ハレンチや、けしからん!」と反応するはず。
なった結果は同じなのに、順序が違うだけで真逆の評価。
それはおかしいと、弁護士の女性は言います。
そして世間の反応は、やはり予想通りです。
Yahoo!ニュースのコメントを見ても、その意図を評価する人は皆無に等しい。
ほとんどが、「売名行為だ」とか、「だったらAV女優になれ」とか、「自己顕示欲の塊」など、否定的なものばかりです。
中に肯定的なものもありますが、それとて「どうてもいい」とか、「まあ好きにやって」みたいな無関心に近いもの。
彼女の意図を正確に理解し、その信念を応援したいというコメントは、私には見つけられませんでした。
もちろん、ここに書かれたコメントだけが、世間の反応ではないでしょう。
彼女はFacebookにアカウントを持っているようで、その友だちは、温かい声援を送っているようでした。
私はFacebookを通じて、彼女に応援のメッセージを送りました。
だって、こんな勇気のいることは、普通じゃできませんから。
記事を読むと、後悔はしないけれど、批判的な意見をもらうと落ち込むそうです。
それはそうでしょう。
だから私は、彼女を応援したのです。
世間の多くの人は、常識という固定観念に縛られ、自分らしくない生き方をしています。
その不満がストレスとなって溜まり、爆発して誰かを傷つけてしまいます。
通り魔殺人とか、ストーカ殺人とか、形は違っても中身は同じです。
そして、ネットの掲示板などで他人を中傷して喜んでいるのも、同じことなのです。
自分が自分らしく生きて満足していたら、他人がどうしようと関係ないでしょう。
彼女が脱ぐことで、誰か損害を被りましたか?
直接的に迷惑を受けましたか?
それなのに、どうして彼女を、批判・非難しなければならないのでしょう?
彼女を傷つけなければ気が済まないほど、癒されない心があるのはなぜですか?
彼女が問いかけたかったのは、まさにそのことだと思います。
どうしてあなたは、自分じゃないものに縛られることを選んでいるの?
それによって苦しんでいるのは、あなた自身なのに。
私は、彼女みたいな人が増えてくると、世の中が変わると思います。
勇気を出して常識を覆す人。
無意味な世間体を気にしない人。
そういう人たちによって、新しい社会が切り開かれます。
閉塞感たっぷりの日本も、こうやって変わっていくでしょう。
そういう人たちのメッセージは、いつか多くの人に伝わるのです。
自分らしく生きていいんだよ。
自分らしく生きているあなたは、とっても素晴らしいよ。
本田健さんの夢は、そういう人たちが暮らす社会だそうです。
その夢を、「ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇」の中で登場人物のハリーに語らせています。
「それは、人がみんな自由に自分を表現して生きる世界の実現だ。ただ自由に、自分らしさを楽しんでいる。そして、それをまわりの人が楽しんでいる、そんな世界だ。」(p.245)
そんな社会になったら、みんなが幸せになれると思いませんか?
私は、健さんの夢に共感します。
ですから、この弁護士の女性を応援し、その素晴らしさを伝えたいのです。
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