2013年06月27日
幸せな経済自由人という生き方
「本田健 読者の集い in 福岡」に参加したこともあって、本田健さんの本をまとめ買いしました。
今回紹介するのは、その中の1冊です。
経済自由人という言葉は、おそらく健さんの造語でしょうね。お金を意識しないで生活する人のことです。
ですから、金持ちかどうかは関係ありません。まあ、金持ちにこしたことはありませんが、お金のことばかり気にして囚われているなら、それは経済自由人とは呼べないのです。
むしろ、お金を払ってまで欲しいものが少なくて、それほどお金がなくても満足して暮らせるなら、それは経済自由人だというわけです。
そこで健さんは、まずは幸せな小金持ち、「小金持ち」的自由人を目指すのが良いと言います。
この本では、そういう「小金持ち」的自由人になるために、生き方を変える方法などが紹介されています。
いくつか気になったポイントを紹介しましょう。
「半年分の生活費を貯めておこう」(p.47)では、半年分の生活費を貯めることを勧めます。
それによって、変化への不安に対処できるからです。たとえば突然仕事を失っても、半年間暮らせるとわかっていれば、気持ちも落ち着くでしょう。
私も、この方法をお勧めします。それは私自身が、1年分の生活費を計算し、それを貯金の目標にしたことがあったからです。
自由に使えるまとまったお金があるということと、それによってどれくらい生きられるかがわかっていることが、安心を支えてくれるのです。
「テレビを消して、毎日本を読む人が、成功する」(p.127)では、読書を勧めておられます。
これには私も、諸手を上げて賛成します。たしかにテレビにも良い番組があります。けれど、習慣化してしまうと、ついどうでもよいような番組を見続けることになります。
私は幸いなことに、タイで暮らしています。この前までは、見られる日本語の放送はNHKプレミアムだけでした。
これだけだとさすがに見る番組も減るので、日本にいる時よりも圧倒的にテレビを見なくなりました。
そして結婚したことによって、チャンネルの優先権が妻に渡ったため、私はせいぜい日曜日の大河ドラマとか相撲くらいしか見ませんでした。
今は、NHKプレミアムも映らなくなった(高いので解約しました)ので、私がテレビを見ることは滅多にありません。妻が映画やドラマを見るとき、付き合わされる程度です。
したがって、自宅でも本を読む機会が増えました。
日本で生活されている方は難しいと思いますが、思い切ってテレビを棄てるなど、荒療治をするのも手かもしれませんね。
「見返りを期待せずに、ご飯をご馳走してみよう」(p.170)では、食事をご馳走する効用について書かれています。
食事を一緒にすれば楽しいし、相手を大切にする最高の方法だし、相手を味方にできるからだと。
そのとき、ご馳走した相手に見返りを求めてはダメです。せっかくの好意が色あせてしまいます。
「情けは人のためならず、巡り巡って己(おの)が身のため」と言うように、徳を積めばどこからか良い結果がもたらされます。
私も、お金の使い方に一家言あって、自己投資と他人へのもてなしには、お金を惜しまないようにしようと思っていました。
ですから、後輩には喜んで大盤振る舞いをしました。
「いいよ、好きなものを食べて。遠慮しないで。お返しはいつか、あなたの後輩にしてあげなさい。」
でも最近は、日本人と接する機会が少ないこともあって、あまりご馳走していない気がします。妻をはじめとするタイ人には、よくご馳走しますけどね。
この本を読んで、私もまた生き方を考え直そうと思いました。
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