「本田健 読者の集い in 福岡」に参加して、感想を書いて提出すると、健さんの本が1冊もらえました。
それで選んだのがこの本です。
かわいらしい象の絵が描かれているし、読みやすそうでしょ?
それに、「金持ちゾウさん 貧乏ゾウさんが繰りひろげる 笑いと感動の物語」というキャッチコピーに惹かれました。
そう、「金持ち父さん 貧乏父さん」のパロディーです。それともう1つ、「夢をかなえるゾウ」もパロってますね。
カネー村で起こった騒動を、パン屋のナイーゾを中心に物語を展開させています。
その登場人物(象)は、「ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇」で示されたような4つのタイプに分かれています。
彼らが、それぞれの立場に即した反応をすることで、物語が展開していきます。
最終的にはめでたしめでたしなのですが、お金のことについて、いろいろと気付かされます。
銀行に預けたお金がない、というくだりは驚きますね。言われてみれば当然なのですが。
現在は、現金以外にも様々なマネーができています。そのマネーの力によって、私たちのささやかな暮らしが粉砕されることがあります。
お金って、いったい何のためにあるのか?お金がお金を生み出す構造って、本当に私たちの幸せのために良いことなのか?
すぐに結論が出るような問題でもありませんが、私も考えさせられました。
本の最後には、お金の可能性について、健さんの考えが書かれています。
時間が経つと、生鮮食料品のように価値が減っていく地域通貨というのは、なかなかおもしろそうですね。
あと、Facebookにあるような、「いいね!」を押すと相手にお金が移動するという「いいね!」通貨という仕組も、実現したら面白そうです。
その先駆け的なものはありますけどね。企業のFacebookページの「いいね!」を押すと、その企業がそれに応じた寄付をするというもの。
それが個人同士で行えるようになったら、たしかにおもしろいかもしれません。
お金のことを正しく知って、お金に振り回されない生き方をする上で、とても参考になる本だと思いました。
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