2013年06月14日

居場所のない子どもたち



シュタイナー教育を実践する場所として、NPO法人「東京賢治の学校 自由ヴァルドルフシューレ」を作られた鳥山敏子さんの本です。

これも「みやざき中央新聞」の社説で鳥山さんのことを知って、興味が湧いたので買ったと思います。本当に有用な情報を提供してくださる新聞ですね。


鳥山さんは教師をやめた後、ワークを通じて親子の関係を見てこられたそうです。

何千人、あるいは何万人という人の心の奥底に押さえつけられてきた思いを知ることで、教育に関する問題、生き方に関する問題が見えてきたと言います。

この本では、そのワークの事例をいくつも紹介されていて、とてもわかりやすいです。


アダルト・チルドレン(AC)という言葉は、すでに多くの人が知るところとなっています。

虐待アルコール依存症など、機能不全家族の中で育ったことが原因で、成人してからもトラウマを持つという現象です。あるいは、そういう症状の人のことを言います。

けれど、そうした目立った症状として表れなくても、多かれ少なかれ、すべての人に言えることではないかと私は思います。


この本では、虐待や登校拒否、過食症や拒食症などの人の例も紹介されています。

性的虐待の問題も少し語られていますが、母と息子、父と娘の関係について、親が大人になりきれていないために起こるということが、ちょっとだけ説明されていました。

この部分は、もう少し掘り下げてほしいなあと、個人的に思いました。


鳥山さんは、子どもが子どもとして生きられないことが問題だと指摘します。

子どもが安心して自分らしさを表現できないため、その不安から、大人の役割を演じてしまうのだと。

充分に満たされない子どもとしての思いは、大人になってもインナーチャイルドとして心の奥底に残っています。

そのインナーチャイルドが癒されないと、自分が親からされたように自分の子に虐待したり、怒りっぽくなったり、あるいは自傷行為をしてしまうのだと。


この本を読みながら、私も子どものころを思い出しました。

忙しくしてかまってくれない母親に対して、「貧乏でもいいから、仕事をしないで一緒に遊んでよ!」と言いたかった。

父親にも、怒ったりせずにやさしく受け入れてほしかった。もっともっと甘えたかった。

それを我慢して、我慢して、良い子でいなければいけないと、必死で大人になろうとしていたのです。

中学3年生のとき、「もういいや」と感じて、反抗してみました。

それは、詰襟の制服のホックと第1ボタンを外すこと。

はい、それだけです。第2ボタンまで外す勇気はありませんでした。(笑)

バカバカしいでしょうけど、そんな反抗すらできなかったのです。


無意識に押し込めてきた子どもとしての自分。いわゆるインナーチャイルドを癒してやらなければ、自分をコントロールすることは難しいでしょう。

子どもを虐待してしまったり、拒食症や過食症になったり、あるいは引きこもりや自傷癖など、自分の意思でどうにもならないのは、そこに癒されていない自分がいるからです。

依存症も同様です。執着してしまうのは、心が癒されていないからです。

性欲が強いというのも、これも同様です。誰でも性欲はあります。けれど、満たされていれば執着しません。

性欲が強いのではなく、性欲を満たすことに執着しているのです。


インナーチャイルドを癒すためには、カウンセリングを受けたり、鳥山さんがされていたようなワークに参加することが有効だと思います。

あるいは、私が紹介しているような「鏡のワーク」などを自分でやることでも、良くなっていくでしょう。

そのためにも、まずは本当の自分を知ることが大切です。

この本は、本当の自分に気づくきっかけになると思います。

居場所のない子どもたち
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 13:06 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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