2013年05月16日

問題は決してなくならない

メルマガ「SJ通信」では、最近の2回で、私の周囲で起こったドタバタ劇について書きました。

内容はちょっと公開できませんので、どうしても知りたいという方は、「SJ会員」にご登録の上、過去ログからダウンロードしてご覧ください。(今現在はまだ掲載していませんが、近日中に過去ログに入ります。)


「まったく、どうしてこうなっちゃうのかなあ。」

そう言って嘆きたくなるような問題は、私たちの人生ではよく起こります。

それで友だちなどに話をして、共感してもらおうとすることがありますよね。

そんなとき、友だちからこう言われたことはありませんか?

「それくらいなら、まだいい方だよ。オレなんて先日、・・・なことがあったんだぜ。」

共感してもらいたかったのに、軽んじられたような気がして、なんだか話をして損した気分になってしまいます。


でも、ここでちょっと考えてみてほしいのです。

人生における問題って、誰にもあるのでしょうか?なくなることはないのでしょうか?


どんなに恵まれているように思われる人だって、様々な問題を抱えています。

ですから、芸能人の美男美女のカップルに不倫騒動など起こると、興味津々で雑誌やTVのバラエティー番組などを見てしまうのでしょう。

他人の不幸は蜜の味とも言いますが、「へー、あれだけ幸せそうだったのに。人はわからないもんだよねー。」などと言いながら、問題があるのは誰も同じなのだと思って安心するのです。

 

さて、もし人生から問題がなくならないのだとしたら、私たちの生き方を改める必要があると思えませんか?

問題が起こると、何とかそれを解決しようとします。

それは良いのですが、問題が起こるたびにうんざりし、問題が起きていないときでも、問題が起こるのではと不安になって、気分がスッキリしないというのは、どこか変ですよね。

だって、どうせ問題がなくならないとわかっているのに、うんざりしたり不安になるのでは、人生そのものを楽しめないということではありませんか?

むしろ逆に、問題が起こったら喜び、問題が起こっていないときは、ワクワクしながら今か今かと待ち構える、というような生き方ができたら、人生が楽しいと思いませんか?

 

実は、人生から問題がなくなることはありません。(きっぱり)

なぜなら、人生の意義から考えてみても、問題がない人生は、人生の意味がないからです。


私たちの人生は、自分自身を進化させ、より高く大きな自分を表現するためにあります。

そうだとしたら、より大きな自分になるための機会(チャンス)が必要ですよね。

それが、人生で起こる様々な問題なのです。


ふとしたことで友だちやご近所さんとケンカしたり、歩いていて犬の糞を踏んづけたり、突然会社からリストラされたり、乗っていた電車が事故でストップしたり、・・・。

このように、様々な問題が起こるのです。

そのとき、あなたはどういう自分であることを選ぶのでしょうか?

問題とは、一見するとピンチに見えます。しかし、ピンチに見える時がチャンスなのです。

そういう、どうすれば良いか迷うような状態だからこそ、より大きな自分を選ぶことができるのです。


聖書にも、イエスの言葉としてこんなことが書かれています。

自分を愛してくれる者を愛したからとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、自分を愛してくれる者を愛している。自分によくしてくれる者によくしたとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、それくらいの事はしている。 また返してもらうつもりで貸したとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でも、同じだけのものを返してもらおうとして、仲間に貸すのである。 しかし、あなたがたは、敵を愛し、人によくしてやり、また何も当てにしないで貸してやれ。そうすれば受ける報いは大きく、あなたがたはいと高き者の子となるであろう。いと高き者は、恩を知らぬ者にも悪人にも、なさけ深いからである。

(新約聖書・ルカによる福音書 6章32-35節)


つまり、愛しやすい人を愛することは、そんなに大したことではないのです。自分が大きくなっていませんから。

けれども、愛しがたい人が目の前に現れたら、そこで葛藤が起こります。

「愛すべきなのだろうけど、大変だなあ。」

その葛藤があるからこそ、乗り越えた時に自分が大きくなるのです。


たとえば恋人から、「あなたって最低ね」と文句を言われたとしましょう。

「ちくしょう!オレにだって言い分はあるんだ。だいたいお前に、そんなことが言える資格があるのか!?」

そう心の中で反論したくなります。大きな問題が発生したのです。

そこです。そのときです。チャンスは目の前にあります。

 

ですから、どんなに豊かになっても、どんなに人間的に優れた人になっても、人生の問題はなくならないのです。

その人に合ったぴったりの問題が現れます。

そして、「さあ、この状況で何を選択するの?どういう自分であろうとするの?」と、私たちに問いかけてくるのです。


そしてさらに言えば、この問題は私たち自身が創っています。引き寄せていると言っても良いでしょう。

なぜなら、自分の進化(成長)にもっとも関心を持っているのは、自分自身だからです。

自分がどんな課題を持って人生を歩んでいるか、知っているのは自分だからです。


ですから、自分で自分にとってもっともふさわしい状況を創りだし、自分の成長を促そうとしているのです。

人生とは、自作自演のドラマなのですよ。しかも、アドリブが効くドラマです。

 

そう考えてみたら、人生がつまらなく感じられますか?

もしそうなら、自己の成長の喜びを、まだしっかり味わっていないからです。

思い出してください。

何かができるようになったときの、あの嬉しかった出来事を。

誰もがそういう経験をしているはずです。進化しない人は、誰もいないからです。


その嬉しかった気持ちを思い出せば、人生に対する見方が変わるでしょう。問題に対する捉え方を変えられるはずです。

問題は、決してなくなりません。

ですから、問題から逃げようとするのではなく、問題を歓迎しましょう。

そして、それがチャンスなのだと思って、問題の解決に取り組みましょう。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 14:48 | Comment(0) | 幸せ実践塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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