「人生を大きく変える力をつけるコツ」というタイトルです。
重要なところを引用しましょう。
◆------------- 引用始め -------------◆
数年後その人が思ったり、
話していた通りになる。
なんとかなると言っていた人は、
数年後、なんとかはなっている
状況にはなっていました。
でもそれ以上でもなく
そのままでした。
ダメだ、苦しい、無理!!
と言っていた人は、
そのときより更に苦しそうな
状況になっていました。
うまくいく!と、心の底から
言っていた人はそのときに比べて
より良い状態になっていました。
◆------------- 引用終り -------------◆
これは野澤さんが10年間、人の話をメモし続けた結果、わかったことなのだそうです。
メモしない本人は気づかないかもしれないけど、野澤さんはメモしたことで、その人が以前言っていたとおりになっていることに気づいたのだと。
たしかに、使う言葉が重要だと言う人は多いですよね。
斎藤一人さんなどもそうですし、他にも大勢います。
「ツイてる」「ありがとう」
そういう言葉をいつも使うようにしていると、幸運が訪れるのだと。
私も、同じように思います。
ただ、それは言葉に何か呪文のような力があって、魔法がかかるからではないと思います。
「神との対話」でも、創造のツールとして思考、言葉、行動があると言います。
でも、もっとも効果的ななのは「在り方」で、そこから思考が生じ、思考から言葉や行動が生じるのだと。
「「原因」と「結果」の法則」でも、私たちが普段考えることによって、現実は創られていると言います。
「引き寄せの法則」でも、考えることで現実を引き寄せると言います。
つまり重要なのは私たちの考え方(思考)であり、その考え方がそうだから、それにふさわしい言葉が出てくるのです。
けれども、思考を変えるのは容易ではありません。
なぜなら、思考は信念によって支えられており、私たちはその信念を意識していないからです。
「自分にはできない」という信念を持っている人は、何としてでもできない理由を探そうとします。
「だって無理だよ。99%無理だね。私は普通の人間だから」
理由にもならない理由をつけてでも、無理だということを証明しようとさえするのです。
では、どうすれば信念を変え、思考を変えることができるでしょうか?
「神との対話」の中では、理性から離れろと言います。理性が動き出す前に、行動してしまえと。
目の前に乞食が現れた時、ポケットの1ドルをあげようと思ったなら、考える前に行動しなさいと言います。
考えると、「これをあげたら昼飯が食べられなくなるなあ」などと、理性的な判断をしがちだから。
そして考える前に行動すると、今度はその行動を正当化するように、思考が変わってくると言うのです。
これは、私たちが普段、どんなふうに考えたり行動したりしているかを見ると、よくわかると思います。
私たちはたいてい、無意識に考え、言葉を発しています。それが行動となって現れます。
その結果、私たちは何かを経験します。経験するとは、感じることです。
その感じたことによって、何かで在るのです。私たちの在り方は、心の状態です。幸せ、イライラ、悲しみなど。
その在り方に応じて、私たちは考えます。その思考は言葉となり、行動となります。
こうして輪は完結し、このサイクルを繰り返します。
これが、私たちが現実を生み出しては体験するということなのです。
本当の出発点は「在り方」であると、「神との対話」では言います。つまりこうです。
在り方 > 思考 > 言葉 > 行動 > 現実 > 経験
ですから、「在り方」を変えるのがもっとも手っ取り早いというわけです。
しかし、より根源的なものは、なかなか変えづらいものです。
そこで、ピンときたときに行動を起こせと言ったのです。つまりそれは、直観にしたがえと言うことです。
そうすれば、行動が変わるから現実が変わり、その経験が変わります。
その経験は在り方に影響を与えます。
こうして悪循環を断ち切り、好循環に変えていくことができると言うのです。
同じことが、言葉を変えることによっても可能だと思います。
何があっても「ツイてる」と言う。「ありがとう」と言う。
そうすると、その言葉によって経験が変わります。その経験から在り方が影響を受けるのです。
たとえば、それまではレストランで給仕されても、「ありがとう」と言わなかったとしましょう。
それを「ありがとう」と言うように変えた。
最初は、「ちっともありがたくなんかないよ。こっちがお金を払ってるんだから。」と考えるかもしれません。
でも、「ありがとう」と言うのを繰り返し、習慣化すると、そういう考えがなくなるのです。
「ありがとう」と言うと、なぜかウエイトレスさんの笑顔がまぶしく見えたりします。
そして段々と、心から「ありがとう」と感じ、そういう気持ちで言えるようになります。
ですから、最初は言葉だけ変えるのでも良いと思います。ただし、本当に徹底的に繰り返すことです。
そういう意味では、1000回「ありがとう」と言うというような、行(ぎょう)にしてしまうのも、良い方法でしょうね。
本当に重要なのは1000回という数字ではありません。自分の思考が変わることが重要です。在り方が変わることが重要です。
けれども、そんなことを考えなくても、行としてやり続ければ、必ず効果が現れると思います。
私たちは、ついつい現実に流されたり、反応したりしてしまいます。
けれども、現実は単に結果であって、気に入らないなら原因を変えよと多くの人が言っています。
現れた現実を変えようとすると、それこそ四苦八苦しても、なかなか効果がありません。
そうではなく、原因である思考とか在り方を変えるようにするのです。
そのためには、現実から影響を受けないようにすることが大切です。
だから現実は幻想であると見抜いて、心の平安を保てと、仏教でも言うのです。
そういう意味で、現実に影響されずに良い言葉は使い続けるという行(ぎょう)は、理にかなっていると言えるでしょうね。
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