今、「神との対話」シリーズの「神との友情(上)」を精読しています。
その中に、愛について書かれていた部分を、今朝、読みました。
何度も何度も読んでいるのですが、そのたびに「なるほどなあ。そうなんだよなあ。」と思います。
その内容を紹介しようと思ったのですが、本が手元にない(自宅にあるので)ため、引用ができません。
それでも今日は、そのことについて書きたい気分なので、私なりに解釈したことを書こうと思います。
まず、愛することと必要性を、同じものとか似ているものと勘違いしている人が、とても多いと思います。
「I love you.」と言ったあとで、続けて「I need you.」と言うのは、もう定番ですよね。
「あなたが居ないと、私は生きていけないの。」
こんな殺し文句に、クラクラっとしてしまう男性も多いでしょう。(笑)
何を隠そう、私自身がそうでした。
必要とされたかったし、相手の愛を必要としていたのです。
しかし、それが愛だと勘違いしていたために、私たちの、いえ、私の愛は悲惨なものになったのです。
相手に対して、様々なものを求めました。優しさだったり、気遣いだったり、貞操観念だったり。
そして相手にも、私を必要とすることを求めました。
私が必要とされていないように感じると、不安になってこう言ったのです。
「もう、ぼくのことを愛していないの?」
この何かを必要とする考え方は、相手に負担を強います。
「私がこれだけ想っているんだから、その十分の一くらい応えてくれたっていいじゃないか。」
だいたい、そんな風に誰もが考えるのです。
「たまには電話してきてくれてもいいでしょ。いつも私から電話してばかり。私のこと、そんなに好きじゃないの?」
相手は動揺するでしょう。
「私の何がいけないと言うんだろう?そんなに悪いことをしたのかなあ?」
そして、相手を失うかもしれないという不安が大きいと、自分を偽って相手に合わせようとします。
しかしそれは、自分の自由が犠牲にされることですから、徐々に耐えられなくなるでしょう。そしていつか、爆発するのです。
不安がそれほど大きくない場合は、束縛しようとする相手に耐えられなくなるでしょう。
「うっとうしいなあ、いちいち。いいじゃないか、オレにはオレのやり方があるんだからさ。」
いずれにせよ、その愛は破局を迎えることになるのです。
何が間違っていたのでしょうか?
それは、愛だと思いながら、相手の何かを必要としたことです。
ただ必要なものを必要と考えるだけだったら、まだ問題が少なかったのです。
たとえば奥さんがご主人に、毎月の生活費をもらおうとする。
「あなた、今月の生活費をくださいな。それがないと、家族が生活していけないんだから。」
愛とかどうとか関係なく、家族のために生活費が必要だと言えば、特に問題にはならないのです。
けれども、必要性を感じることが愛であり、またそれに応えることが愛であると勘違いすると、とたんに問題が大きくなります。
「あなた!どうして生活費をくれないのよ!あなたの家族でしょ?家族のことを愛していないの?」
「もちろん愛しているさ。でも、いろいろ事情があるんだよ。ちょっとくらい待てないの?そのくらいのこと、愛があるなら何とかやりくりしろよ!」
愛は、何も必要としないものです。
なぜなら、愛は無制限だから。
何にも制限されないということは、自由だということです。
愛は、相手が幸せであることを望むのです。
もしそうだとしたら、どうして相手の何かを必要とするでしょうか?
相手が幸せなら、それで良いではありませんか?
相手が自分に優しくないとしても、相手がそれで幸せそうにしているなら、喜んでいられるはずです。
仮に相手が浮気をしたとしても、それで相手が楽しいのなら、それすら喜んでいられるはずです。
相手が自由で、自分らしく生きているなら、そのことを喜べる。それが愛なのです。
それを勘違いして、自分が幸せになるために相手の何かが必要だと思い、その必要なものを手に入れるために自分の愛を差し出そうとする。
そんな取引きを愛だと思っているから、上手く行かなくなるのです。
取引きなら取引きとして、きちんと契約書を交わせば良いのです。
具体的に、誤解がないように、すべてのことを決めて、契約すれば良いだけです。
仕事や商売では、そのようにしているではありませんか?
もしどちらかがその契約に違反すれば、定められたペナルティーが課されて、契約が破棄されるだけのことです。
死ぬだ殺すだなどと、ドロドロの状態になる必要性など、どこにもないのです。
すべては、愛と必要性を同じようなものと勘違いしていることが原因です。
ですから、その違いをハッキリとさせることが重要です。
自分は今、相手の何かを必要としているのだろうか?
その必要性がある限り、本当の意味で相手を愛することはできないのです。
2013年04月22日
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