ソンクラーン休暇を利用して、4月13日から17日まで、妻の実家があるイサン地方(タイ東北部)へ行って来ました。
バンコクから飛行機でウドンタニーまで行き、そこから親戚の人の車に乗せてもらって約2時間の道のりです。
部屋を出たのが11時くらいで、妻の実家に到着したのはだいたい17時くらい。約6時間かかりました。
かかった時間より、でこぼこのある道とクッションの良くないピックアップ・トラックの後部座席ということで、けっこう疲れました。
妻の実家は、その地域の中心地から10kmくらいのところにある村落にあります。
大きなマンゴーの樹が通り沿いにあって、その裏手に親族の家が数軒あるという集落になっています。
通りは一応舗装されていますが、ちょっと行くとすぐに赤土の未舗装になります。
また舗装されていても、穴があちこちに空いていて、まったく修理されていません。
日本で言うなら、昭和40年代くらいでしょうか。
親族はその集落で、寄り添うようにして暮らしています。
親族の集落の中心には中庭があって、そこに茅葺きの東屋(あずまや)があります。
そこに親族がそれぞれ、カオニァオ(おこわ)とおかずを持ち寄って、食事をしています。
近くのマンゴーの樹には、たくさんの実がなっていました。
まったくの自然の中なので、蚊や蝿を始め、虫がたくさんいます。
そして壁には、ヤモリの一種のチンジョックがたくさんいて、明かりに寄ってくる虫を待っていました。
チンジョックは鳴きます。日本のヤモリは鳴かないので、最初に見たときは驚きましたね。
チンジョックは体長10cmくらいまでですが、それより大きい体長20cmくらいになるトッケーという種類のヤモリもいます。
こっちは「トッケー!」と鳴くので、わかりやすいですね。
また妻の実家では、豚を10頭くらい飼っています。
子どもを産ませて売るのですが、今は相場が良くないのだとか。
高く売れないからやめようと考えていると言っていました。
翌日、お寺へお参りに行きました。
このときも親族で出かけました。
写真は、お参りを済ませた後、仏像に水を掛けているところです。
子どもたちがいっぱいいるでしょう?子どもからお年寄りまでが、一緒になって暮らしているコミュニティーなのです。
日本のコミュニティーは崩壊し、仮にあっても老人ばかりという感じです。
しかしタイでは、子どもがたくさんいるコミュニティーが健在です。
そういうしっかりとしたコミュニティーがあって、みんなで助け合って生活しているようです。
お寺でお参りすると、白い糸を手首に巻いてもらいます。
日本でも昔はやったミサンガと同じで、自然に切れるのを待ちます。
この白い糸は、巻いてもらうだけでなく、巻いてあげることもまた、その人の幸せを祈る行為になります。
親族の中の長老に対して巻いてあげ、また今度は長老たちから巻いてもらう。
そんな行事も体験しました。
最終日は、親族10人くらいで、近くのノンカーイ県へ遊びに出かけました。
2時間くらいかけて到着したのは、大きな像があるミュージアムのようです。
仏教に関するものが数多くありました。
また、池には魚もいて、餌を買ってあげたりします。
これもまたタンブン(功徳を積む)なのです。
遊びの中でも、仏教が色濃く反映されているのだなと思いました。
その後、メコン川のほとりまで行き、水上レストランで食事をしました。
写真にある川の対岸は、もうラオスです。
渡し船も走っていましたが、本当に近いですね。
橋は、この近くに1つと、ずっと離れたナコンパノム県に1つの、合計2つしかありません。
日本では、周りはすべて海ですから、こうやって国境を目の前にするというのも、新鮮な体験ですね。
ちなみにこのとき、携帯電話はラオスの電波を拾っていて、タイにいるのにローミング状態になっていました。
自動的にローミングになるというのも、困ったものですね。
今回のイサン地方の写真は、Facebookのアルバムに40枚ほど載せています。
Facebookのアカウントがないと見られないかもしれませんが、興味のある方はこちらをご覧ください。
2013年04月18日
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