今の私と他の多くの方々、つまり以前の私との違いは、どれだけの不安を抱えているか、ということに尽きると思います。
「私の生い立ち」などでさんざん書いているように、私は本当に臆病で不安だらけの人間でしたから。
それが今は、「自信たっぷりに見える」と言われるほど、不安を感じることが少なくなりました。
あるいは、不安を感じた後、自分でその気持ちを訂正できるようになりました。
おそらく多くの方が、そんな風になりたいと思われるでしょう。
特にこのブログを真剣に読まれている方は、そうなるためのヒントを得たいと思い、その答を求めておられることと思います。
ですから私は、何も隠さずすべてをここに書いています。出し惜しみは一切ありません。
なぜならこれは、私が生み出したものではなく、過去から多くの人が言ってきたことですから。
それを広めるための役割の一端を、私も担がせていただきたいと思っているだけなのです。
理論的には、考え方を変えるだけです。信念を変える。そう言った方が正しいかもしれません。
けれども、なかなか考えたようには思えないのが人というものです。つまり、考えるより早く反応してしまうのです。
ただその反応というのも、長年の考え方の習慣が作り出したものです。ですから、根気強く考え方を変えることで、その習慣を変えることができます。
そのことを、理論と実践が重要だと表現しているのです。
さて、そんな実践方法にも、様々な方法があります。
私がこういった理論を知る前に実践していたのは、心の余裕を作り出すことでした。
ともかく不安だったので、「ではどうすれば安心できるか?」ということを考え、そうなるように現実を作り出したのです。
以前に書いた「私が家計簿をつけ始めた理由をお教えしましょう」にも、その実践を書きました。
生活して行けるかどうかが心配だったので、まずは家計簿をつけて、1年間にお金がいくらあれば生活できるかを知ろうとしたのです。
そして次に、その金額と同じだけ貯金しようと考えました。
それができれば、何かあっても1年は生活できるという安心感が手に入れられるからです。
これは1つの方法です。
これがベストではなく、これも1つの方法だというだけ。要は、自分が安心するのに何が必要かを考え、それを手に入れる計画を立て、実行しただけなのです。
特にまとまったお金があるというのは、それだけで安心感を与えてくれるものです。
ただし注意することがあります。それは、そのお金に執着するとダメになるということです。
本来、安心感を得るために貯めたお金なのに、執着してしまうと、それを失うことが不安になります。
たとえば100万円貯めて安心を得ようとしたとき、貯まったら安心できるはずですよね。
しかし100万円に執着すると、1円でも少なくなると不安になり、減る可能性を考えただけでも不安になります。
そのため、さらに安心感を得ようとして、もっともっと貯めたくなるのです。
こうなると、餓鬼道をまっしぐらです。(笑)
安心感のための蓄財が、不安との追っかけっこになってしまい、何をしても安心できない状態になるのです。
ですから、執着心を手放すことをどこかで覚えなければなります。
それはそうなのですが、まずはとっかかりとして、お金の余裕を作り出すことも効果的な方法です。
本当は、お金がなくても安心できるのが一番なのです。
お金がなくても何とかなると思えて、安心していられるなら、これが最強です。だって、何も失うことがないのですから。
どんな人が一番強いかと言うと、人それぞれ答があるでしょう。
腕力があるとか、格闘技の達人とか。あるいは銃の名手。それよりも、そういった人たちを雇えるお金持ちとか、権力を持った人。
でも、そういった人たちであっても、心に不安があれば弱くなるのです。
ですから、失うことをまったく怖れない人こそ、最強の人だと思うのです。裸で立てる人が、もっとも強い人なのです。
ですから、お金なんかなくても平気だよと言う人には、何をしても困らせることができません。
不安になどならないのです。
病気になって病院ヘ行けないとしても、「まあ、なんとかなるよ。」とか言って、楽しそうにしています。
他人はそれを見てバカだと言うかもしれませんが、本人の幸せを奪うことはできません。
そういう境地を、私は目指しています。
そして、必ずその境地に至れると自信を持っています。
なぜなら、あれだけ不安を抱えていた私が、ここまで来れたのですから。
ですから、あなたにだってできます。私は自信を持って、そう考えているのです。
2013年04月09日
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