2013年04月08日

加速度的に成長する

私自身のことを振り返ってみると、ここ5〜6年の精神的な成長には目をみはるものがあります。

自分のことをそう言うと、何だか偉そうに聞こえるかもしれませんが、自分で自分を認めてあげることも大切ですからね。

これは見せかけではなく、実際にそうなのです。間違いのない事実だと思っています。

そして、その成長のスピードが、加速度的に速くなっている気がします。

 

たとえば、タイに来た当初の12年ほど前ですが、私はタイの異文化に馴染めず、イライラしていました。

「なんでこうなるんだよー!おかしいじゃないか。ふつう、こうなるでしょう?」

そんな憤りを抱え、「タイは遊びに来るのならいいけど、仕事で来るものじゃない。」とさえ公言していたのです。


最初のカルチャーショックは、会社の近くの日本料理店でした。

店員が着物を着て応対してくれるという格式のある店。

そこで案内された席に座ると、やたらと寒く感じたのです。エアコンの風がまともに吹き付けていて、Tシャツ姿の私には、非常に寒く感じました。

「エアコンの風の向きを変えるとか、温度調整するとかできないのかなあ?」

そう思った私は、店員の女性に何とかしてほしいという意味でこう言いました。

「ここ、ちょっと寒いんだけど。」


日本だったら当然、「お客様、申し訳ございません。エアコンの設定を見てきましょうか?」とか言って、なんとか客の不快さを解消しようとするでしょう。

ところがタイは違うのです。その店員はこう言いました。

「私は暑いわ。」

そう言って、手であおぐ仕草までして、にっこりと微笑むのです。


いや、別にあなたと暑さ寒さの会話を楽しみたいわけじゃないんだけど・・・。

たしかに、着物をしっかり着ていますから、普通だったら暑いでしょうね。こちらも笑うしかありません。

笑わざるをえないけれど、「そうじゃないだろう!」という気持ちは消えませんでした。


こんなふうに、相手が自分の思い通りにならないことに腹をたてることが、とても多かったように思います。

そんな私に、タイの社会は遠慮なく文化の違いを見せつけてくれました。

頼んだことができない。納期を守らない。2つ依頼すれば1つは忘れる。

日本が、どれほど素晴らしい社会だったかと思いましたよ。

電車が1分と違わずに運行する。そのために、どれだけ多くの人が最大限の努力をしていることか。

約束をして守らないなんてことは恥ずべきことで、死んでも約束を守るくらいの気持ちが日本人にはありますし。

 

ところが、そんなことをしばらく続けていると、腹を立てることが苦痛になるのです。

腹を立てて苦しんでいるのは私自身です。相手はまったく苦しんでいません。こんな理不尽なことがあるでしょうか?

思いっきり殴ってやりたいなんて思ったことも1度や2度ではありませんが、そんなことをすれば身の破滅とわかっていますから、さすがにそれはやりません。

けれども、そうしたくなるほど辛かったのです。


そんなとき私の上司が、まったく関係のない会話の中で、こんなことを言いました。

「いろいろ考えると自分が辛くなるから、だから考えないようにするんだ。」

なるほどと思いましたね。

そして、それを応用するようにしました。


たとえば、うちの会社の運転手は、運転がとても慎重なのです。

まあ良く言えば慎重ですが、普通に言えばトロいです。

「いやいや、そこはもっと加速しようよ。」「えっ!?そのタイミングで出ないの?そこで出なかったら、ずっと出られないよ。」

そう言いたくなるほどです。(笑)


でも、考えてみると、それが良いこともあるのです。

たとえば、信号のない交差点で、こちらが直進しようとしていたとしましょう。右から来る車が、左ウインカーを出して交差点に侵入して来ます。

うちの運転手は、その車が左にハンドルを切るまで、けして前に進もうとはしません。

「ウインカーを出しているんだから、進めばいいのに。」

そう思うのですが、これは日本の常識です。タイでは、ウインカーを出しても曲がらなかったり、出さずに曲がったりが非常に多いのです。

出しても曲がらないのは、曲がる場所がその交差点の先だったりするからです。

日本だったら、間違われる可能性もあるから、交差点を通過してからウインカーを出しますよね。

つまり、ウインカーなんか信用できない、というのがタイの常識だと考えた方が良いのです。


ですから、私は彼の運転に目をつぶることにしました。

私が何も考えなくても、安全に目的地まで送り届けてくれるのですから、それで充分ではありませんか。

多少早いとか遅いとかあるでしょうけど、そんなのは道路の混み具合でも変わってくるので、余裕を持っておけば良いだけのことです。

そういうように考えることで、私はうちの運転手さんの運転には、まったくイライラしなくなりました。

むしろ、私とほぼ同じくらいの年齢なのに、安い給料でよく働いてくれて、申し訳ないくらいだと思います。心から感謝します。

 

そういう考え方をするようになると、今度は日本の異常さが見えてきます。

電車が1分遅れたことを理由に、駅員を殴った乗客がいたというニュース。最高のサービスを提供しようとして努力した結果が、客からの暴行なのですよ。

1分の遅れ、一部の間違いも許さないギスギス社会。それではストレスでうつ病になっても当然だと思いましたね。

逆にタイはゆるゆるですが、それでもなんとか上手く回っているのです。

つまり日本の質の高さは、生存のための不安からではないはずなのに、まるでその1点の瑕疵(かし)ですべての価値が崩壊するような不安があります。

だから1分遅れても許せないのです。


必ずしもタイが100%良くて、日本が100%悪いわけではありません。

また、足して2で割れば良いというものでもないでしょう。

私はただ、日本の考え(文化)が絶対ではない、ということに気づいたのです。

 

こうして、他の考え方もあるということを感じていたころ、絶対的な安心感に包まれるという神秘的な体験をしました。

「そうだったのか!」

腑に落ちると言いますが、まさにそんな感じです。

すべての出来事が自分にとって良いことであるなら、何が起ころうとかまわないのです。

何が起ころうともかまわなければ、何にも怯えることがなく、不安に身を固める必要がなく、自由にのびのびしていられます。

そのとき、そのことがはっきりとわかったのです。


しかし、そんな神秘体験の効果は長続きするものではありません。

「あれはいったい何だったのだろう?」

時間が経つにつれて、元に戻っていくような感覚。


でも、それでも着実に成長(進化)していたのですね。それも後になってみればわかります。

そのころから私は、ブログやSNSなどで自分の考えを表明することが増えました。

自分の真実を語ろうと思ったからです。

表明することによって、他の人とぶつかることもありました。

そのときは、まだ、相手が悪くて自分が正しいという、一面的な見方しかできませんでしたね。

相手も正しく、自分もまた正しいという、思い切った考え方ができなかったのです。


昨年10月から「神との対話」シリーズを精読するようになって、また多くの気付きが得られました。

何度読んでも、また読みたいと思う不思議な本です。

今日から「神との友情(上)」に入りましたが、その冒頭でもまた、今の悩みに直接答えてくれるような文がありました。


その文は、以前からそこに書かれていて、私も何度も見ています。

それなのに、今、また新たな気づきを与えてくれたのです。


それは、「離れる」ことが諸悪の根源だということです。

私たちが「ひとつのもの」であり、その本質に立ち返ろうとしているのなら、その反対の分離は本質から遠ざかるものです。

仏教でも「分別」を悪い意味で用いますが、分け隔てることが、あらゆる問題を引き起こすのです。


都会化することで、人々は密集して暮らすようになりましたが、逆にコミュニティーは破壊されて、つながりがなくなり、孤立化するようになった。

これがまさに都会が抱える問題の根源です。


もっと心理的に近づかないといけません。

親子で、夫婦で、家族で、会社で、地域で。

お互いに関心を持ち合い、相手をまるで自分であるかのように感じる。


そうしないと上手くいかないのだなあと、改めて感じたところです。


私自身、まだまだ発展途上です。

「まだ先があるのか!?」と落胆するのではなく、「おぉ、まだたっぷり楽しめるぞ!」という喜びが大きいですね。

なぜなら、不安がないからです。

不安がないから、変化を楽しめるのです。

変化とは進化です。成長です。そして、生命の本質は変化です。

だから私たちが生きることの象徴である人生は、楽しいものであるし、楽しまないとおかしいでのす。


今、やっとこのレベルまで来ました。

これから、もっともっと先を目指します。

あなたも一緒に、進化の旅を楽しみませんか?
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 19:03 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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