2013年03月19日

池上彰の宗教がわかれば世界が見える



「池上彰と考える、仏教って何ですか?」に続いて、世界の宗教について書かれた本を読んでみました。

前半は、池上彰さんが体験的に知った世界と宗教の関わりについて書かれています。

特に政治と宗教がいかに密接につながっているかがわかります。

アメリカがキリスト教、特にプロテスタントの宗教国だってこと、私を含めて多くの人が意識していなかったでしょうね。

イスラム国家だけが宗教国のように思われますが、実はぜんぜん違うということです。

また、独特の切り口で、中国もまた宗教国家だと言います。

なるほど、そういう見方があったのかと、これまた目からウロコです。


後半は、それぞれの宗教に詳しい方々との対談となっていて、その宗教の本質をえぐり出そうとしています。

なかなか難しい試みで、消化不足のように感じる部分もありますが、全体的には非常にわかりやすいです。


イスラム教に関しては、私もあまりよく知っていなかったのですが、アラーがGODと同じ意味だというのには驚きました。

つまり「アラーという神」を信じる宗教ではなく、単に「神」を信じる宗教なのです。

神は唯一ですべてですから、神以外に神は存在しません。ヤーウェもエホバもゴッドもアラーも、言語が違っているだけで、意味は単に「神」だったのです。

その神について、「我ら民族こそが選民だ」と考えているのがユダヤ教で、「イエスという人の形で神が現れ、すべての民を救うと言った」ということを信じるのがキリスト教です。


ユダヤ教はイエスを神とは認めませんし、メシア(救い主=キリスト)とも認めません。

キリスト教は、ユダヤ教の律法は旧(ふる)い神との契約で、イエスが現れて、人は新しい契約を神と結んだのだとします。

ですからキリスト教の聖書には、旧約聖書と新約聖書があるのです。

旧約聖書とはユダヤ教の聖書です。


一方、イスラム教の創始者のムハンマド(モハメット)は、天使から啓示を受け、神の言葉を伝えることにしました。

そしてユダヤ教徒が多くいた土地でそれを語ったのですが、ユダヤ教徒はこれを信じませんでした。

なぜなら、ムハンマドがアラブ人で、アラビア語で語ったから。神がアラビア語で預言されることなどないというわけです。

ユダヤ教徒から受け入れてもらえなかったムハンマドは、ユダヤ教とは別の宗教、つまりイスラム教を打ち立てます。

ユダヤ教徒は神の新たな預言を受け入れなかったのだから、神は彼らか離れ、自分たちを祝福してくださると考えたのです。


こうして、同じ「神」を信じる3つの考え方が、それぞれの宗教となったというわけです。

なるほど、そういう成り立ちがあったわけですね。

兄弟のような宗教と言われますが、まさにその通りでした。

日本人からすれば、同じ宗教の宗派にすぎないんじゃないかと思うほどです。


最後に、「宗教はよく死ぬための予習」と題して、日本人の宗教との関わりについて書いています。

ただこれは、本のタイトルとはまったくかけ離れた内容で、こういう結論をもってくると、本全体がチグハグな感じがします。

まあでも、世界の宗教を知るための入門書としては、非常にわかりやすく書かれていると思います。

池上彰の宗教がわかれば世界が見える
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 12:07 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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