マザー・テレサを知らない人は、おそらくいないでしょうね。
世界中で「マザー」と言えば、マザー・テレサのことを指すとも言われます。
それだけ多くの人から愛され、支持された女性です。
では、マザー・テレサが何をしたかご存知ですか?
ノーベル賞を受賞するほど有名な方ですが、彼女がやったのは大したことではありません。
街に出かけて、もう死を待つばかりで横たわっている人を見つけては、連れて帰って水を与えたり、身体を拭いてあげたりしたのです。
もちろん、それとて普通の人が簡単にできることではありません。
ですがマザーは、どんな人に対してもその内に神を見るように接し、汚いとか、わずらわしいなどとは思わなかったのです。
「そんな死ぬことが確実な人の世話をするより、介抱すれば助かりそうな人を助けた方が、世の中の役に立つのではありませんか?」
ある人が、そうマザーに助言したそうです。
それに対してマザーは、こんなことを言ったそうです。
「この人たちは、生まれてきて良かったと思うことなく、死のうとしています。ですから私は、この人たちのこの世の命を助けようとしているのではなく、生まれてきて良かったと思ってもらうために介抱しているのです。」
人としてこの世に生まれた以上、いつかはこの世を去る時がやってきます。
その死の時、生まれてきたことを恨んで死ぬより、満足して死ねる方が素晴らしいと思いませんか?
人間には、その価値がある。だから、人間としての尊厳を思い出してもらおうとして、マザーは死にそうな人の心を助けようとしたのです。
今日、Facebookで紹介されていたマザーの言葉を読んで、改めてマザーの偉大さを実感しました。
その言葉を引用しましょう。
人は不合理、非論理、利己的です。
気にすることなく、人を愛しなさい。
あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。
気にすることなく、善を行いなさい。
目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。
気にすることなく、やり遂げなさい。
善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう
気にすることなくし善を行い続けなさい。
あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で誠実であり続けないさい。
助けた相手から恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。
気にすることなく助け続けなさい。
あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。
けり返されるかもしれません。
気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。
価値観というものは人それぞれです。何を「善い」と言い、何を「悪い」と呼ぶかは、それぞれの人が決めるのです。
けれども多くの人は、「常識だ」とか「一般的に」などと言って、自分の価値観を他人に押し付け、他人をコントロールしようとします。
マザーはそのことに対して、抵抗するように訴えます。
自分自身の価値観にしたがって、他人を気にせず自分らしい行動をしなさいと励ますのです。
また、もし、それまでの価値観が今の自分にふさわしくないと感じる時が来たら、そのときは迷わずに大胆に価値観を変えることも大切です。
もう古い価値観に縛られていてはいけません。卒業の時なのですから。
常に今の自分にしたがうこと。体験の中に自分の声を聞くこと。
それが大切なことだと思うのです。
2013年03月15日
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