2013年03月08日

池上彰と考える、仏教って何ですか?



テレビの解説で人気の池上彰さんが、仏教についてわかりやすく解説した本を書かれたというので、私も読んでみました。

なるほど読みやすく、またわかりやすくまとめてありますね。

仏教の発祥から伝来、そして日本での変遷について、一気に、それでいて理解しやすく書かれています。

仏教の真髄を簡単な言葉で表すなら、三法印と呼ばれる「諸行無常(しょぎょうむじょう)」「諸法無我(しょほうむが)」「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」と、それに「一切皆苦(いっさいかいく)」を加えた四法印なのだそうです。

そしてそれらの意味を、これまた簡単に、そして的確に解説しています。

・諸行無常:すべては移り変わる
・諸法無我:確かな私など存在しない
・涅槃寂静:苦しみを完全に抜け出した状態
・一切皆苦:すべては苦である


一切皆苦がこの世の現状なのですが、その苦しみを生み出す原因は煩悩(ぼんのう)であり、大きく「貪り(むさぼり)」「怒り」「愚か」三毒に分けています。

この中でも「愚か」というのは、「諸行無常」「諸法無我」と言った真理を知らないことで、これを無明(むみょう)と呼んで、三毒の中でも特別な煩悩貪り怒りの原因ともしているそうです。

仏教では、煩悩をコントロールして、悟りに至るプロセスを明らかにしており、その到達した先が涅槃寂静(ニルヴァーナ)だとしています。


もうこの解説だけで、仏教の真髄を言い表している気もします。

それと同時に、これはまさに「神との対話」シリーズで言われていることそのものです。

・諸行無常 → 「生命は変化である」
・諸法無我 → 「絶対的な領域では私たちはひとつのものである」
・涅槃寂静 → 「分離から一体化へのプロセス」
・一切皆苦 → 「神から分離するという体験を通じて苦しみを感じる」


実際は、「神との分離」ということは不可能で、そういうことはないと言います。

ただそのことを知らないでいる(無明)ことで、そういう体験をすることができ、それによって苦しみを感じる。

だから、真実を知ることによって、本質を見ることによって、その苦しみを味わわないことが可能になる。


また、「分別(ふんべつ)」というのも仏教用語で、知ったかぶりをする良くないことの意味です。

しかしこの漢字に表されている意味は、「分け隔てること」であり、いわば分離ですよね。

一体化している本質を見ずに、分離している仮の姿(仏教用語で虚仮(こけ))を真実だと信じているから、苦しみが生じていることにもなります。


このように、たくさんの共通点があることがわかりました。

また、お釈迦様が直接書き残した書物はありませんが、ブッダと弟子とのやり取りを記した原始仏典の翻訳本もあるとのことなので、それを読んでみたくなりました。

他にも、日本独特の葬式仏教や檀家制度がどうして生まれたかとか、四十九日の法要の意味など、知らなかったことがたくさんあって、とても面白かったです。


後半は、チベット仏教のリンポチェダライ・ラマ14世との対談もあり、これも考えさせられる内容でした。

東日本大震災などで元気がなくなっている日本人へのメッセージ。

ふるさとチベットを追われて半世紀、それでも非暴力の抵抗を続けられるのは自信を失わないからだとか。

ダライ・ラマ14世の生き方そのものが、私たちへの手本のようです。

ただ祈るとかではなく、仏教の心理学的な部分を学ぶべきだという同氏。その言葉に、私も同意します。


仏教に関心がある人はもちろん、生き方に悩んでいる方にもお勧めの1冊です。

池上彰と考える、仏教って何ですか?
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 09:39 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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