私たちがやっているのは「へたくそソフトボール」という理念に基づいたソフトボールで、単に勝敗を競うものではありません。
参加した人がみんな楽しめることを第1の目的にし、その手段としてソフトボールがあるという位置づけなのです。
たとえば、上手い人でも下手な人でも、平等に参加できるようにしています。
せっかく参加したのに、下手だからという理由でベンチウォーマー(補欠)にしておくようなことはしません。
打順は、全員に回るようにしています。参加者が15人でも20人でも、全員が順番に打席に立つのです。
守備は9人で行いますが、それもなるべく交代するようにしています。
また、女性や子どもに対しては温情ある投球や守備が求められます。
打ちやすいボールを投げ、せっぱつまった場面でない限りアウトにはしません。
2ストライク後に空振りしても、審判権限で「ファール!」と判定することもあります。
「上達しよう」とか「勝とう」という気持ちは尊重しますが、そういう気持ちに執着しません。
3月10日には、第12回となるHST(へたくそソフトボール大会)が開かれます。
年に2回(3月と11月)あるので、もう6年やっていることになります。
その大会に向けて、昨日は自主練習を行いました。
有志の約10名が郊外のナショナルスタジアムに集まりました。

ここは、両翼が90mはある本格的な野球場です。
硬式野球のナショナルチームが本拠地として使っていた場所で、得点ボードやベンチ、それに観客用のスタンドもあります。
こんなところでソフトボールの自主練だなんて、なんとも贅沢でしょう?
タイは、サッカーは盛んですが、野球の人気はありません。
そもそも野球を見たことがないという人も多いし、ルールを知っている人はわずかです。
それでも硬式野球のナショナルチームが存在したというのは、逆に驚くべきことですね。
日本人なら一般的にソフトボールくらいは遊びででもやりますが、タイ人はソフトボールなんて滅多にやりません。
学校の授業でやることはほとんどないし、ソフトボール部が存在する学校もわずかなようです。
野球部なんて、もっと少ない(まったくない)かもしれませんね。
自主練は、9時から12時までの3時間ほど。
暑い日差しの下で、健康的な汗をかきました。と言うより、フラフラになりましたよ。
写真は、練習が終わってグランド整備をしているときのグランドの様子です。


今回の自主練で、私の札幌土産をみなさんに披露しました。
それは、私が買ったバットです。ネットで買って、ホテルに送ってもらいました。

他のチームでは、ビヨンドやAX4といったよく飛ぶカーボン製のバットが使われています。
安い金属バットしかない我がチームは、ちょっと不利なのです。
そこで、私が自分でバットを買い、チームに提供したというわけです。
カタリストではなく、同じメーカーのルイスビルが作った性能の高いカーボンバットのトリトン3Xと、カーボンと金属を合わせたH2ハイブリッドです。
わかりやすいように、正面、裏面、側面の写真を撮りました。
トリトン3Xはミドルバランス、H2ハイブリッドはトップバランスですが、ともに700g前後の軽目のバットです。
初めて使いましたが、私はトリトンの方が相性が良いようですね。
軽目のバットですが、まだ少し重く感じてしまうのは、それだけ非力になったのでしょうね。
チームのメンバーを喜んでくれたようです。
2本で約3万円と格安だった(カタリストなどは1本3万円以上)のですが、値段以上の効果がありました。
やっぱり新品のバットがあると、意欲もわきますから。
練習して、上手くなって、大会では優勝を目指します!
執着しない程度にね。