2013年02月08日

神は裁かない

「神が存在するなら、どうして悪人をのさばらせておくのか?」

子どものころから、私も気になっていた質問の1つです。

現実的に、悪人と呼ばれる人はなくならないし、世の中はけして善意だけで動いてはいません。

どうしてこうなのでしょう?


それに対する一般的な回答は、以下のようなものがあります。

「だから神なんて存在しないんだよ。」

「神は愛だから、ぎりぎりまで審判の時を遅らせてくださっているのだ。」

「裁きは死後にやってくる。悪人は地獄へ落とされ、善人は天国へ導かれる。」



どれも、「なるほど」と思わせるものがありますが、私は納得できませんでした。

「神が存在しないとするなら、どうして私たちは存在するのか?偶然?だとしたら、何のために生きるの?」

「神が審判の時を遅くするお陰で、善人が苦しまなければならないなんて、理不尽ではないか?善人を見殺しにすることが、神の望みなのか?」

「死後に最後の審判をくだすとしたら、もう悪人は救われない。それで、愛の神は平気でいられるの?我が子が地獄で苦しんでいるというのに、一部の子が天国へ来れば、それで満足なの?」

このように、それらの答が真実だとするなら、どうにも納得できない疑問が生まれるのです。


そんな中で、「神との対話」に出会いました。

この本を読むと、神について、裁きについて、驚くべきことが書かれていました。

まず、「裁きは存在しない」と言うのです。なぜなら、私たちの意志が神の意志だから、私たちが神の意に反することはあり得ないのだと。

つまり、神が定める絶対的な善悪は存在せず、私たちに従わせなければならない規律もないから、裁く必要性がないと言うのです。

私たちは永遠に存在する神の一部であり、神そのものであるのですから、傷つけられることも、傷つくこともないのだと。

この世で起こっている現象は、単に幻想に過ぎず、私たちが自分自身を経験する場として創られたもので、私たちはそのプロセスの中にあると言います。

したがって、神は生命であり、生命というプロセス、生命というシステム、生命というエネルギーなのだと。


この考え方は、私にとっては斬新でした。

けれども、よくよく考えてみると、他にも同じことを言っている人や本などがたくさんありました。

聖書も読み方を変えれば、まさにそういうことを言っていますし、仏教も、たびたび書いているように、般若心経はこのことを言っています。

ただ、現実からはあまりにかけ離れて見えるために、人々は聞かされても、そのまま信じることをしなかったのでしょう。

自分の頭が納得できるように考え方をねじ曲げて、理解したつもりになったのだと思います。


しかし、そうやってねじ曲げた考えは、必ず破綻します。理屈が通らないからです。

一部の人を一定期間だますことはできても、大勢の人を長期にわたってだまし続けることはできませんから。


人類の進歩は、ここ数世紀で格段にスピードアップしています。

神に対する理解も、あと数十年で大きく変貌するのではないかと思いますね。


「神との対話」で驚いたことの中に、モーセの十戒に対する解釈があります。

旧約聖書の「約」というのは、契約の「約」です。つまり、旧(ふる)い神との契約です。

それがモーセの十戒で、「殺してはいけない。盗んではいけない。・・・」と言うように、人間が果たすべき10個の約束(規律)があるとされました。

「ほら、神は人間に規律を課し、従わなければ裁くと言ったんじゃないの。」

たしかに、そう思われていました。

でも、「神との対話」では、そうではないと言います。

これは契約ではなく、神の言質(げんち)であると。

人間があるレベルまで進化したときには、こういう現象が起こるから、それとわかるだろうと神が言ったと言うのです。

「あなたは殺さなくなるだろう。あなたは他人の物を盗まなくなるだろう。・・・」


規則だから、義務だからではなく、私たちの自由意志において、そうしたいからそうするのです。

私たちは、そういうレベルにまで進化できるでしょうか?

私はできると思います。

なぜなら、私たちの本質は自由であり、愛だからです。

それらは私たちにすでに備わっている性質であるから、ただそれを思い出すだけで、私たちはそういうものとして生きる(表現する)ことが可能だと思うのです。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 12:37 | Comment(0) | 私の考え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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