「神との友情・上」を読み終えたのが2日前ですが、今は「神との友情・下」の114ページまで読みました。
ここまで読んできて、再発見したことがあったのでお知らせしましょう。
これまで、創造のツールは「思考」「言葉」「行動」だと書かれていました。
私たちはまず何かを考え、それを言葉にし、行動で表すことで現実を想像しているのだと。
だから自分が現実の原因になりたければ、無意識に考えていることを変えることが重要だ、というわけです。
また、思考、言葉、行動は関連し合っているので、コントロールしづらい思考を変えようとするよりも、行動を変えるほうが容易だとも書かれていました。
たとえば、金持ちになりたければ金持ちのように行動すれば良い、というわけです。
しかし、創造のツールはそれだけではないと、この本に書かれていました。
思考よりももっと速い創造のツールがあると言うのです。
「あなたが感謝しようとしまいと、人生は良いものを送り届けてくれる。だが、感謝すればもっと速く届く。感謝というのが存在のひとつの在り方だからだ。」
(p.21)
つまり、思考よりも存在の方が、より速く創造するということです。
その理由が、そのあと説明されています。
要約すると、こういうことになります。
私たちが思考で創造すると言っても、それは本当の意味で創造するわけではありません。
なぜなら、神はすべてなのですから、そこに新しいものが生まれるとすれば、矛盾してしまうでしょう。
すべては、いま、ここにある。
それを時間と空間(本当は時空という1つの軸)を使って分割したのがこの世です。
つまり、過去や現在だけでなく、未来の出来事もすでに創造されています。
では私たちが思考によって創造するとはどういうことかというと、たくさんある選択肢の中から、どれか1つを選ぶということになります。
つまり、思考は選択であり、それによって出来事(現実、状態)を取り出しているのです。
それよりも速いのは、その結果である状態を知って、自分とはそういうものだと宣言する方法だと言います。
「それを知っていると宣言すれば、そうなる。」
「最も強力な宣言のかたちは「わたしは・・・・である」という言葉だ。」
(中略)
「これは、ある状態の宣言だよ。無意識にではなく意図的にこの宣言をすれば、意志をもって、意図的に生きることになる。」
(中略)
「宣言は真のあなたを呼び出す。もっと正確に言えば、真のあなたのなかの、あなたがいま経験したいと思う部分を呼び出す。」
「これが、思考より存在のほうがさらに創造的だということだ。存在は最も迅速な創造方法だ。なぜなら、こうであるということは、たったいまそうだ、ということだから。」
(p.30-31)
「感謝も同じだ。感謝を感じるとき、誰も「いまが感謝を感じるときですよ」とは言わない。ただ、ふいに感謝がこみあげるのを感じる。考えるより先に、自分が感謝しているのに気づく。感謝とは状態だ。」
(p.34)
感謝するというのは、人生の良いものがすでに与えられると気づいている状態です。
だから、感謝する人の人生には、良い出来事が起こるのです。
この前の「人生を変えるたった2つの魔法の問いかけ」でも、この自分の状態に対する問いかけが示されていました。
「これがわたしか?」「愛なら、いまどうするか?」
つまり、「わたしは・・・・である。」という状態を示す宣言を導き出す問いかけです。
そして、最高の状態とは、「私は愛である。」ということです。
だから、「(わたしが)愛なら」というように、最高の状態であると宣言するなら、どうするかと尋ねるのです。
以前、「ツキを呼ぶ「魔法の言葉」」という本を紹介しました。
この本でも、その状態を示す言葉を使うようにと書かれています。
「ありがとう」「ツイてる」
つまり、感謝ですし、すべては上手く行くと知っているということです。
斎藤一人さんも、「ツイてる」と言うことを勧めておられますね。
私は、この言葉をただ繰り返して使えば良いことが起こる、などとは思いません。
なぜなら、私たちは思考や状態によって創造するのですから、思考に反する言葉をどれだけ使っても、あまり効果はないと思うからです。
ただ先程も言ったように、思考を変えるために言葉や行動を変えるという方法は、有効だと思います。
そういう意味で、つねに感謝する気持ちを育むために、世の中は良いことだらけだという気持ちを持ち続けるために、「ありがとう」「ツイてる」という言葉を口癖にする方法は有効でしょう。
けれども、自分自身をごまかすことはできません。
「これを1万回言えば、良いことが起こるに違いない。」
そう思って言っているなら、良いことは起こりません。
前にも書いたように、「良いことが起こる」という気持ちの中には、「今は良いことがないから」という支える思考があるためです。
この支える思考こそが本当の自分の思いです。
ですから、その思いが現実化されるのです。
では、その罠から抜け出すにはどうすれば良いのか?
それについては、そのあとにも書いてありますが、また後日、お話しましょう。
ヒントだけ差し上げると、「この世は幻想だと見抜くこと」です。
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