2012年11月19日

複数の人を同時に愛することは悪いことでしょうか?

昨夜、やっと「神との対話B」を読み終えました。

さすがに460ページもあったので、少し時間がかかりました。

けれども、読み始めると集中して、気がつくと1時間過ぎていたなんてことも。

読み終えたらもう一度「神との対話」に戻ろうかと思っていたのですが、神との友情について書かれていた部分が気になって、次は「神との友情・上」を読むことにしました。

神との対話B・神との友情

「神との友情・下」も同時に発売されており、2冊で1冊のようなものですね。

そう考えると、合わせて400ページくらいになるでしょうから、これもまた大作と言えます。

 

さて、読み終えた「神との対話B」の中で、気になっている部分があるのでお話します。

この世では、男女の関係は1対1であるべきだという価値観が大勢を占めています。

キリスト教の結婚式では、互いに生涯変わらず愛し合うことを誓い、裏切らないことを約束するのです。


イスラム教では4人まで妻をめとることができるようですが、生活力に乏しい女性を救済するのが目的で、妻を平等に扱わなければならないとされているそうです。

しかし、一夫一婦制というのは、近代以降の価値観であって、過去においては一夫多妻制が主流であったように思います。

明治時代にも、お金持ちや名士と呼ばれる人は、お妾さんを囲うのが当たり前でした。

それ以前なら、お殿様は側室を持つのが当然だったし、タイのラマ5世も160人以上の妾を抱えたと言われているそうです。

その主な目的は、男系の子孫を残すこと。

家制度と男系の系統が重視される価値観が、妾を持つことを推奨する価値観になったのだと思います。

現在でも、タイ人男性の理想は、家と車と妾を持つことだと言われます。

公然と妾を持てない日本では、愛人とか援助交際とか不倫などと呼ばれ、特定のパートナー以外との性的な交流を持つという文化が続いています。

 

では、こういった男女の愛に関して、「神との対話」シリーズではどういう回答を与えてくれるのでしょうか?

一夫一婦制が正しく、それ以外の価値観は間違っているのでしょうか?


結論から言うと、答はありません。少なくとも私は、そう感じました。

「神との対話B」のp.246からp.260にかけて、それについて書かれていますので、少し長いですが引用しながら紹介しましょう。


まず最初、神はこう言います。

どんな意味にせよ、あるひとを他にくらべてとくべつだと感じたとき、あなたがたは、他のひとたちを裏切ったように感じる。(中略)それは真の愛を表現しているのではない。それとは逆のものだよ。

たとえば自分のことを好きだという女性が2人いたとき、そのうちの一方を選んで結婚し、もう一方を選ばないと決めたとき、私たちは選ばなかった人を裏切ったように感じます。

それは愛ではなく、真逆のことだと神は言うのです。

そこで著者のニールは、どこまで愛の表現が許されるのか?と尋ねます。誰とでもセックスして良いのかどうか、何らかの制約があるのかと問うたのです。

それに対して神は、「愛の自然な表現を妨げようとするのは、自由の否定だよ。」と答えます。

もし自由を否定するなら、それは生命を否定することになります。

ニールが質問する視点と、神が答える視点が、どうも食い違っているようです。


ニールは私と同様、卑俗な人間の欲望として、特定のパートナーがいても他の異性に目を奪われ、時に関係を持ってしまうことが、許されることなのかどうかを問うています。

しかし神の答は、魂の本来の姿は自由であり、その制約(つまり、許されるべきかどうかという考え。)を問題視しているのです。


ニールは、次のように言って明確な回答を求めます。

たとえば、男が若い女性と出会い、恋に落ちる(あるいは「肉欲」を感じる)。そして妻を捨てる。三十九歳の妻は子供をかかえ、身につけた技術もないから就職もできない。あるいは、もっとひどいことに、年老いた六十四歳の妻が、自分の娘よりも若い女性に血道をあげた六十八歳の男に捨てられる。

これに対して神は、その男は妻を愛していないからそうしたのではない、と言うのです。

彼は妻を愛していないから、逃げ出したくなったのじゃない。自分に押しつけられたと感じる制約から逃げようとしているんだよ。(中略)妻が彼に押しつける制約、あるいは妻と別れないのならつきあわないという若い女性が課す制約、それが男の反抗を生むのだ。わたしが言おうとしているのは、魂はつねに制約に反抗するということだ。

ニールは、これでは道徳的無政府状態になると批判します。そして、いわゆる「開かれた結婚」に賛同するのかと問います。それに対して、神はこう言います。

わたしは弁護もしないし、非難もしない。何についても、「賛成」したり「反対」したりはしない。わたしはただ、事実を観察している。あなたかたが善悪のシステムをつくり出し、賛成したり反対したりするのを眺めているだけだ。人類として、個人として、自分はこれこれのことを選び、望むというなら、いまの考え方がその目的に役立つかどうかを見ているだけだ。

たとえば、「開かれた結婚」についての疑問は、「配偶者双方にべつの人間との性的接触を認める開かれた結婚をするか」ということではない。そうではなくて、「結婚という経験にてらして、わたしとは何者か、わたしたちとは何者か」ということだ。

どうもかみ合わない会話に、ニールはイライラします。けれども神は譲りません。

すべての経験が「私とは何か?」を決めるためにあるとし、それでもし「私とは愛だ」と決めたなら、自分が愛ならどうするかを考えれば、答が出るということなのでしょうか。

続けて神は、愛について語ります。

愛とは、無制限なものだ。はじまりもなければ終わりもない。以前も以後もない。だから、愛はつねにある。つねに現実だ。(中略)愛が無制限で、そしてつねにあるなら、愛は・・・・・・自由だ。愛は完璧な自由なのだよ。

ひとはつねに愛し、愛されたいと願っている。そうだろう。つねに、愛が無制限であってほしいと願っている。そして、それを自由に表現したいと願っている。あなたがたは愛の経験のすべてで、自由と無制限と永遠を求める。(中略)愛とはそういうもので、ひとは心の奥底ではそれを知っているから求める。なぜ知っているか。あなたがたは愛であり、愛の表現を通して、ほんとうの自分を知り、経験するからだよ。

制限を求めるのは、不安があるからです。不安とは、愛の対極。つまりもっとも愛らしくないもの。だから神は、愛として存在するときに、制限することは間違いだと言うのでしょう。

したがって結婚という制度は、相手や自分を制限する(規制する)という点で、もっとも愛らしくない制度だと言えるのです。

神は、制限とか義務とかではなく、自由な選択としてそれを選ぶようにと言うのです。


そしてこう言います。

自分にとって誰かがとくべつというのではなく、すべてのひとへの(それに生命そのものへの)愛の深さを示す方法は相手によってちがう、それぞれ独特なものだということだ。(中略)思考でも言葉でも行為でも、同じ物はない。ひとも同じにはなれない。独特な存在でしかありえない。

すべての人間はひとつだが、二人として同じ人間はいない。したがって、どんなに努力してみても、二人の人間の愛が同じであるはずがない。それに、そんなことを望むはずもないのだ。なぜなら、愛とは独特なものへの独特な対応なのだから。

つまり、誰かと誰かを同じように愛するということは不可能だと言うのです。それぞれ特別であり、独特なものであると。

そして、核心に迫ります。

このとくべつな愛をひとりだけに示したいと思う日が来たら、そのときは、さっき言ったようにそれを選びなさい。それを表明し、宣言しなさい。だが、その宣言を義務ではなく、その瞬間の自由の表明にすること。なぜなら、真の愛はつねに自由で、愛の場に義務は存在しえないからだ。

ひとりだけを独特なかたちで愛するという決断を、決して破ってはならない神聖な約束と考えるなら、その約束が義務になる日が必ずやってくるし、あなたはそれを恨むだろう。だが、その決断をたった一度の約束ではなく、何度でもやり直す自由な選択だと考えれば、それを恨む日は来ないだろう。

このことを覚えておきなさい。神聖な約束はただひとつしかない。それは、ほんとうの自分を語り、生きることだ。他の約束は自由の喪失で、決して神聖なものではない。ほんとうのあなたは自由だから。自由を失えば、自分自身を失う。それは神聖どころか、冒涜(ぼうとく)だ。


つまり、こういうことではないかと思うのです。

私たちにとって重要なのは、義務とか制限ではなく、自由であること。自由こそがもっとも重要なものであって、倫理的な規範が自由を妨げるようなことがあってはならないということです。

その自由の中で、私たちは何を選択するかが問われます。

もちろん、何を選択しようとも、罰せられることはありません。選んだものを経験し、それによって「私とは何者か?」ということを表現するだけです。

だから神は、本当の自分を語るようにと言います。

誰かの価値観にしたがった考えではなく、今の自分の正直な考えを語るのです。制限された考えではなく、自由に選んだ考えを表現するのです。

重要なのはそれだから、「どうすることがより素晴らしい自分の表現なのか」ということを、あえて言わずに曖昧(あいまい)にしたのだと思います。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 15:40 | Comment(0) | 私の考え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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