昨日、ちょっとびっくりするようなニュースがあったので、そのことについてお話します。
それは、「全米初、大麻合法化へ=住民投票でコロラド州など」と題したニュースで、アメリカの一部で大麻が合法化されるというニュースでした。
「大麻って、マリファナでしょう?麻薬を合法化するだなんて、アメリカはどうなってるの!?」
そう驚かれた方も多いのではないでしょうか?
以前の私なら、おそらくそう思ったでしょう。
マリファナに対するイメージは、どう考えてもタバコより害があって、アルコールより酩酊させる麻薬というものですから、悪くないはずがありません。
しかし、「神との対話A」を読んでいたので、そういう意味で驚くことはなかったのです。
そこには、大麻はタバコやアルコールほどに習慣性や健康上の害はないと書かれていました。
最初にこれを読んだときは、「本当かなあ?」と疑いましたよ。
今まで大麻に対して抱いていたイメージと180度も違うことですから。
同書によると、大麻は奇跡の植物なのだそうです。
成長が早く、どんな環境でもよく育つ植物で、繊維が丈夫なのだとか。
そのため、ロープを作ればこれに勝るものはなく、木を切らなくても消費する紙のほとんどがまかなえてしまうのだとか。しかも薬品のもとにもなる。
こんな素晴らしいものを利用できないように政府が制限するのは、それによって利益を失う誰か(どこか)を守っているためだろうと言うのです。
今回のニュースで改めて調べてみたのですが、同書に書かれていたことはあながちウソでもなさそうです。
ウィキペディアの「大麻」を見てみると、そのことがわかります。
まず驚くのは、「医学的見地」に書かれていた文です。
「急性中毒による死亡はまずないと言われており、過剰摂取による死亡例の報告は無い。」
このことからして、睡眠薬よりも安全なものだと考えられるでしょう。
また、こうも書かれています。
「煙による害を別にすれば、大麻使用による副作用は他の医薬品で許容されている副作用の範囲内にある」「大麻は精神及び身体を含む健康問題で良くない場合があるが、相対的な害では、それはアルコールかタバコより極めて害が少ない」
それでは、どうして大麻を禁止したのでしょう?
それに対する有力な説として「踏み石論」というものがあるのだそうです。
大麻を使うと、他のドラッグ使用の垣根が低くなり、使用しやすくなるからだと言うのです。
1950年代にアメリカの麻薬取締機関が広めた考えだそうですが、最近は、再考察が進んでいると書かれていました。
たしかに、それなら「どうしてタバコは合法なのか?」という問に、合理的に答えられませんからね。
より害がないマリファナが禁止され、より害のあるタバコが野放しにされる。
それは政府が国民の健康よりも、何か別のものを守ろうとしているからだと指摘されても、反論が難しいでしょう。
因みに日本では、麻(あさ)として栽培されているそうです。
それを読んで、またびっくりしました。
大麻=麻(あさ)だったのです。
大麻は自生する植物で、生命力が強いために伐採してもすぐに生えてくるし、焼却のコストもかさむために、根絶はできていないのだとか。
日本で栽培されている大麻は、ほとんどが栃木県で、薬理作用のあるTHC(カンナビノイド)をほとんど含まないように改良された栃木白(トチギシロ)という品種だそうです。
そして麻糸や麻布として利用されると書かれていることからして、私たちに馴染みの深い麻製品なのでしょう。
たしかに、様々な考え方や意見があるようです。
しかし、世界の中には、大麻を合法化する国もあるということは事実です。
一方的な思い込みや偏見は、自分の首を締めることにもなるなあと思いました。
手をかけなくても簡単に育ち、それでいて人間の役に立つ大麻という植物を、ただ制限するのではなく、利用することを考える必要があるのではないでしょうか?
環境破壊の問題を考えると、大量の木を伐採して森林を減らすより、大麻を育てて利用した方が良いと思うのです。
※注意※
大麻は自生しているものであっても、許可無くその葉を1枚でも取れば違法行為となり、処罰される可能性があります。
有効利用すべきという私の考えは、現在の法律とは整合性が取れていないことをご承知おきください。
2012年11月08日
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