そのあるものを作る材料がこれです。
突っ張り棒が4本、釣り糸が数十m、ビニール紐、S字状のプラスチック器具、輪ゴム、クラフトテープ、ペットボトル。
これで、かねてから退去命令を出していたベランダの住人に、強制退去を迫ります。
つまり、「鳩避け」を作ったのです。
準備も入れると約2時間で、こんなものができました。
ベランダの両サイドに突っ張り棒を立てて支柱にし、その間を釣り糸でつないでいます。
こうすることで、ベランダの手すりに鳩がとまるのを防ぐのです。
鳩は警戒心が強く、まずは手すりに止まって様子を確認し、それからベランダの中に降りてきます。
なので、手すりにとまらせないということが、鳩を近寄らせないポイントになるのです。
作り方のポイントを説明しましょう。
手すりの高さが約1mだったので、それより上に20cmくらい高くなるように突っ張り棒の長さを調整しました。
突っ張り棒はベランダの手すりの内側に設置するほうが何かの時に安全なのですが、外から来る鳩をとまらせないという目的のために、手すりの外側に設置しました。
そのため、落下防止を考えて、ビニール紐で3ヶ所を厳重に縛り付けました。
あとは釣り糸を渡すだけなのですが、どうしても緩んでしまいがちです。その対策として、輪ゴムを間にはめることにしました。
S字状の器具は、長さを調整するときや、輪ゴムを交換するときに簡単にできるようにするためのものです。
私は布団を干すことはありませんが、これがあれば渡した糸を外して、布団を干すことも可能です。
釣りをされる方なら、スナップサルカンを使われるとよいと思います。
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片側のポールに糸を縛り付け(図1)、適当な長さに伸ばして、先端に輪を作ります。
そのとき、長さを調整できる結び方(図1と同様だが締め付けないで輪を残す)にしておきます。
釣りの時のように強烈なテンションがかかるわけではないので、ぐるっと輪にして糸の途中に結わえ付け、輪の大きさが自由に変えられるような縛り方です。
輪の大きさを変えることで、全体の長さを調整することができます。
その輪と輪ゴムをつなぎ(図2)、輪ゴムとS字状器具をつなぎます。これは、輪と輪を結ぶ方法です。
反対側のポールには、長さが40cm弱くらいの糸で輪を作っておいたものを、同様の結び方(図3)でひっかけます。
釣り糸で輪を作る場合も、結び方は同じ(図1)です。ただ、両端の糸を同様に結ぶ必要があります。そうすれば引っ張った時、双方の結び目がひかかって抜けなくなるのです。
その輪にS字状器具を引っ掛け、糸の長さを調整して適度にゴムが伸びた状態にしておきます。
これを、ベランダの手すりから高さ5cmくらいと15cmくらいのところに2本設置します。
また、ベランダの手すりの下部の隙間を塞ぐように、もう1本設置します。
これを設置したところ、鳩がやってこなくなりました。
少なくとも一時的には効果がありそうです。
今朝、どこかで鳩の鳴き声が聞こえたので、もしやと思ってベランダに出たら、どうやら隣のベランダにとまっているようでした。
なお、ペットボトルは、半分くらい水を入れて、鳩が巣を作りそうな場所を埋めておきました。
また、エアコン室外機の上にも乗せ、ペットボトルの間に釣り糸を張り、落ちないようにクラフトテープでとめておきました。
これで鳩がやって来なくなるといいのですけどね。
そうしないと、妻がヒステリックになってしまうので。
この日もベランダの掃除をやって、たいそうご機嫌ななめでした。
まあ、鳩に苦しめられるのもこの日までになるでしょう。
また妻の明るい笑顔が見られます。ありがたいことです。