広島の大学の時、実の姉のように慕っていた先輩からこう言われました。
「ねえ赤木さん、傷付く方が悪いんよ。」
ガーン!
信頼していた人の言葉だけに、私はショックを受けました。
そして、傷つきました。(笑)
「傷付く方が悪いって、どうしてですか?もしそんなことが通るなら、暴力を振るわれた被害者の方が悪いってことになるじゃないですか!?」
私には、とても受け入れられない言葉でした。
今まで、どれだけ他の人の言動に傷ついてきたか...。
もちろん、私も傷つけたことがあったでしょう。
でも、傷つけられた分に比べれば、そんなに多くはないはず。そう、思っていました。
その時は、彼女がなぜそう言うのか理解できませんでした。
ただその言葉だけは、重く私の心に残ったのです。
あれから約30年が経ちました。
私ももう50歳となり、あの頃の初々しさはなくなりました。
そして今、私はこう言っています。
「傷付く方が悪いんだよ。」
30年かけて、やっとあの先輩の言葉が理解できたのです。
呪いかと思えたあの言葉が、実は救いの福音でした。
傷付く方が悪いから、傷つきやすい人が救われるのです。
まるで、親鸞聖人みたいでしょ。
「善人尚もて往生をとぐ いわんや悪人をや」
逆説的な言葉の中にこそ、真理が含まれている気がします。
では、どうして傷付く方が悪いと言えるのか?またそれがどうして救いになるのか?
続きはまた、改めて書くことにします。お楽しみに。
2012年05月11日
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