2012年08月08日

この歌を聴いて泣きました

人それぞれ、心に残る歌があるでしょう。

私も歌は大好きですから、いろいろと思い出に残る歌があります。

そんな歌を紹介したいと思いました。


その中で、私が絶対に泣いてしまう歌を紹介します。

渡辺真知子さんの「今は泣かせて」です。

CD化されたアルバム「海につれていって」の中に入っているようです。



歌詞を書くと著作権を侵害する可能性があるので、概要をまとめてみますね。

真知子さんは、状況をたんたんと言葉で描きながら、心情を表現するのが得意です。

なので、その気持ちを表現する情景が広がります。


白いブラウスが透けるほど雨に濡れ、コンクリートの街の片隅にたたずむ私。

傘も差さずに一人で泣き濡れている。

行く宛もなく、戻るところもない。

ただ、あなたを追いかけた。懸命に追いかけた。けれども、もう歩く力がないの。

せめて「さようなら」だけ言わせてほしい。


ふと振り向くと、子猫がついてきていた。

抱き上げると胸に、必死にしがみついてくる。

きっと寂しかったのでしょう。そう自分に重ねて思うのです。

雨よ、どうかこの悲しみも一緒に流してほしい。そして忘れさせてほしいの。

傘を差しかけてくる人もなく、ただ孤独に耐えている私だから。




こんな感じです。少しはイメージが伝わるといいのですけど。

この歌をよく聴いたころは、私も孤独だったのですね。


ちょうどそのころ、私も白い子猫を見つけました。

ミャーミャー泣きながら慕ってくるので、つい抱いてしまったのです。

抱くと、やはり子猫は可愛いものです。飼いたくなりました。

けれどもそこは、猫など飼えない場所だったので、私は隠して飼うことにしたのです。

私が部屋に戻ってくると、すぐに駆け寄ってきて、ズボンをするするっと登り、私の肩まで上がります。

子猫ならではの身軽さでしょうか。

そして、私の耳たぶを吸うのです。お母さんのおっぱいに見えたのかもしれません。

ただ、数日で見つかってしまいました。

残念でしたが、また街中で子猫を放すことになりました。



私も、愛されたくて、愛されたくて、一所懸命にある人を追いかけたのです。

その人から愛されるようになろうと、自分を変えようともがいたのです。

けれども、それはとても苦しいことだった。だから、だんだんと進めなくなってしまったのです。

本当は前に進みたい。その人について行きたい。

もし、その人がもっと愛してくれるなら、力を与えてくれるなら、ついて行けるのに...。


愛されることに飢えて、愛を渇望していたころの私の姿がそこにあります。

だからこの歌を聴くと、その当時が思い出されて泣いてしまうのです。



今はもう、誰かから愛される必要性を感じなくなりました。

愛されなくても、幸せでいられるからです。

そうなって初めて、ものすごく愛されるようになった気がします。


愛を求めるのは、愛がないと思っているから。

もし視点を変えて、愛があると気づくなら、もう愛を求める必要性はありません。

幸せの青い鳥は、探し求めたときは見つかりません。

幸せだと気づいた時、すぐそばにいるのです。
 
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