アパートの今の部屋に引っ越したのは、6月半ばのことでした。
そのときすでに、ベランダには先住人たちがいました。
鳩です。
ベランダが汚れていたので、入らないような対策をしようとしたとき、巣があることがわかりました。
巣には、卵もあったのです。
それで、とりあえずはヒナが生まれて育つまで、先住人たちの邪魔をしないことに決めました。
しばらくすると、ヒナが2羽生まれていました。
まだ産毛の小さくてかわいいヒナたちが、親鳥と一緒にいるのを確認したのは、7月14日のこと でした。
それから2週間経った7月28日 になると、ヒナたちはかなり成長していました。
2羽の羽の色が違うことに、このとき初めて気が付きました。
巣に親鳥はおらず、ヒナたちだけでお留守番。
親鳥たちは、餌集めに懸命なのでしょう。
8月1日の夜、ベランダをそっと覗いてみると、親鳥2羽がエアコン室外機の上に止まって見張りをしていました。
親鳥もそれぞれ羽の色が違っていたのですね。
そして今朝(8月3日)、ヒナのピーピー鳴く声が気になって、餌やりの様子をそっと伺いました。
ベランダにヒナが1羽ずつ出てきて、親鳥から口移しで餌をもらっています。
親鳥は、半消化状態の餌を、吐き戻して与えているようです。
でも、ヒナが外に出てくるのは危険だと思っているのでしょうね。
親の警戒感は、いつも以上にものすごいものがありました。
ちょっとでも私の姿が見えようものなら、「グルッ!」と厳しく短い声を発します。
ヒナは慌てて巣に戻り、親鳥はずっと私を睨みつけています。
本当ですって。鳩も睨みつけるんですよ。
顔は横を向いていますが、片目は正面になります。その状態で、まばたきすることなく凝視するのです。
あまり邪魔をしてもいけないので、1枚写真が撮れたところで、それ以上の観察をあきらめました。
鳩は身近な鳥ですが、意外と知らないことも多いです。
どうやって子育てするのかとか、ヒナがどんな風に鳴くのかなど。
この年になって、初めて知りましたよ。
そんなベランダの先住人たちとの出会いがあったのも、妻が引越ししようと言い出して、今の部屋を探してきてくれたから。
ありがたいことですね。
2012年08月03日
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