2012年07月14日

自分ほど尊いものはないと感じるとき

今の部屋に引っ越してきた時、寝室側のベランダがハトのフンだらけでした。

妻が一所懸命にきれいにしたのですが、そのときこう言われました。

「鳩の巣があるよ。」

驚いて行ってみると、ベランダに置かれたエアコン室外機と壁とのすき間に、鳩の巣がありました。

小枝などを集めてきて、敷き詰めてあったのです。

親鳩が1羽いて、卵らしきものも見えました。


それから4週間ほど過ぎた今日、覗いてみるとヒナの姿がありました。


幸せ実践塾−傷つきやすい、内気、自信がない、を幸せ体質に改善します。-鳩のヒナ

手のひらに乗るくらいのかわいいヒナが2羽いました。

親鳥も1羽一緒にいて、ヒナを守っているのでしょうね。


「あまり覗いちゃダメだよ。親鳥が不安になって、ヒナを捨てて逃げちゃうかもしれないから。」

そう言うと、妻が言いました。

「でも鳩の方が私たちより先にここに住んでいたんだよね。出て行かなくていいのに。」

私は思わず笑っちゃいました。

「じゃあ鳩さんに言っておいてね。もしじゃまだったら、私たちが出ていくからって。」


鳩は別に、子育てを私たちに見せようとしたわけじゃありません。

たまたま居心地が良さそうな場所があったから、自分が子孫を残したいと思って子育てをしているだけです。

けれど、こうやって私の人生との接点が生まれました。

私はそのことによって、また多くのことを考えさせられるのです。



この日、タイのテレビで田舎の少女のことを取り上げていました。

かしこそうな顔をした、10歳くらいの少女です。

学校に通っていたときは、クラスで1番の秀才だったそうですが、家庭の事情で学校に通えず、家事をして親を助けているそうです。

また、こんなニュースもありました。

パプアニューギニアの原住民が、人肉を食べていたというものです。

どういう経緯だか聞き取れませんでしたが、それだけ妻に聞いてわかりました。


私がまったく関与しない世界が、この世には無数にあります。

そこには様々な人が生きていて、生活をしています。

生きることに精一杯な人、誰かを死ぬほど憎んでいる人、不安の中で怯えている人など、いろいろな人がいます。

そういうことを考えると、私は私であって良かったなと思うのです。


たしかに、楽なことばかりではありませんでした。

辛いことも経験しています。

でも、それをひっくるめて、すべてを愛しく感じるのです。


鳩には、また鳩の人生(鳥生?)があるでしょう。

誰がどう考えているかなど関係なく、自分の生き方を全うするだけです。

私もまた、他の誰がどうかなど関係なく、私としての生を全うするだけだなと思うのです。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 21:10 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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