ネットで調べると、1986年12月30日と31日に日テレ系で放送されたとありますね。
国広富之さん演じる神保修理が、「誰も恨むなー!」と家族に思いを残して死んでいくシーンが脳裏に蘇ります。
主題歌は堀内孝雄さんが歌う「愛しき日々」で、カラオケで私の十八番となりました。
その年の3月くらいだったと思います。
ゼミ旅行で会津へ行ったのです。
浅草から東武伊勢崎線に乗って会津高原駅へ行き、そこで会津鉄道に乗り換えて会津若松まで行きます。
電車の旅は暇だろうからと、会津に関する本を書店で買い、読みながら行きました。
東京はそれほど寒くなかったのに、会津高原駅では雪がちらついていました。
会津ではいろいろなところを観光して回りましたが、鶴ケ城、白虎隊の墓や資料館へも行きました。
そのとき初めて、白虎隊というものの存在をはっきり知ったのです。
真新しかった会津藩校日新館では、「什の掟(じゅうのおきて)」について教えてもらいました。
儒教的な精神で教育していたのですね。
「ならぬものはならぬのです。」
そう、力強く言い切るところに感銘を受けました。
そんな旅行があってから見たドラマだったのです。
私は、さらに白虎隊の献身的な生き方が好きになりました。
義のためには命を投げ出す。
自分一人の欲得ではなく、世のため人のために命を捧げる。
そういう生き方に憧れたのです。
ドラマがあった翌年、私は愛車CBX750ホライゾンに乗って、再び会津へ1泊ソロツーリングに出かけました。
鶴ケ城では、堀内孝雄さんの「愛しき日々」が大音量でかかっていました。
ドラマの感動を、ひとり噛み締めたのです。
会津若松に到着してから、電話で民宿を探しました。
お爺さんとお婆さんが2人で営んでいる民宿で、客は私1人でした。
魚料理に肉料理と、豪華な料理が並びました。たしか1泊3千円だったと思いますが、安すぎると感動したものです。
私は島根県の出身ですから、戊辰戦争で言えば、どちらかと言うと官軍側に属します。
けれども会津という言葉を聞くと、胸の奥がキュンと締め付けられる気持ちになるのです。
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