実は昨年の4月に福島旅行を計画していたのですが、震災の影響でキャンセルしてしまったのです。
それで、今年こそはと思っていたのですが、その願いを実現することができたというわけです。
4月の福島は、桜と雪が同時に楽しめる場所。雪と桜は、タイ人に大人気ですからね。
ただ今年は残念なことに、厳冬の影響で雪はたっぷりあったものの、桜がまだまったく咲いていませんでした。
その分は東京に戻ってから千鳥ヶ淵で楽しめたので、まあ良かったです。
昨年、泣く泣くキャンセルしたペンションのご夫婦も、元気そうでした。
ただ、客はめっきり少なくなったと嘆いておられました。五色沼の近くのホテルは、1つが閉鎖したそうです。
スキー場も、雪はたっぷりあるのに、客がほとんどいませんでした。
磐梯山の近くなので、原発事故による放射能汚染の影響はないのですが...。
今日、楽天市場のポイントの期限が切れるものがあったので、何か買い物をしようと思いました。
何を買おうかと悩んだのですが、やはり東北の支援になるものをと思って、福島の桃を買いました。
桃・もも 震災ボランディアの皆様に「絆」感謝!福島農家から御礼特価!桃 もも モモ お中元 ギ... |
この前もNHKの番組で、桃の栽培農家の元を歌手のイルカさん が訪ねていました。
自前で除染をやり、放射能測定をやって、科学的に安全だと胸を張って言えるのに、なかなか売れないのだそうです。
それぞれに、いろいろな考え方があると思います。
それは、それぞれの人の価値観に照らし合わせて、正しいことです。
だから、東北の産品を怖がって避けるのも、震災がれきの受け入れを拒否するのも、東京電力や政府の対応を非難するのも、原発再稼働に反対するのも、逆に再稼働を進めるのも、それぞれ間違ったことではありませんし、どう考えるかはそれぞれの人の自由だと思います。
でも私は、誰かを批判・非難しているよりも、それぞれの人の素晴らしいところを見て寄り添っていたい。
たしかに、まずい対応があったかもしれません。もっとこうすれば良かったのにと、あとになって思うこともあったでしょう。
でも、そのときはそれぞれ、その人の価値観において最善のことをしたと思うのです。
怖い、逃げたい、自分を守りたい。様々な理由から、批判されるようなことをしてしまったかもしれません。
しかし、それも含めてその人なのです。愛すべき存在なのです。
赤ちゃんが走れないことを、私は批判も非難もしません。なぜなら、まだ走れるほどに成長していないからです。
何かに執着する気持ちがある限り、人は怖れを抱き、不安から身を守ることを考えてしまいます。
それはまだ、執着する気持ちを捨て切れないのですから、しょうがないのです。
しょうがないものを、どうして批判する必要性があるのでしょうか?
批判・非難するのは、その人の心にも執着があるからです。怖れがあるからです。
私は、そういう怖れも捨て去り、自由になりたいと思っているのです。
福島は、意外に思われるかもしれませんが、桃の主要な産地なのだそうです。
島根県出身の私からすると、桃と言えば岡山ですけどね。
残念ながらネットで買っても、私が食べることはできません。
親元に送って、食べてもらうだけです。
果たして、私の親は福島の桃を食べるでしょうか?
それはわかりません。わからないし、それは親が決めることですから、どうでも良いと思います。
食べずに捨ててもかまいません。桃には申し訳ないけど。
そんなことを思いながら、そんなに高くはありませんが、応援する気持ちを込めて桃を買いました。