このことは、私のオリジナルではありません。(他もすべてそうですけど。)
昔から言われていることなのです。
「少女パレアナ」 しかり、アティテューディナル・ヒーリング しかり、小林正観さん や斎藤一人さん などの考え方もまたしかりです。
さらに言えば、昔の人はこんなことを言っています。
「災い転じて福となす」
この言葉を聞いたことがないという人は、ほとんどいないでしょう?
だからいつも言うのです。
この世に隠された真理など何ひとつないのだと。
たとえば神様がいて、特定の誰かにだけこっそりと真理を教えるなどということが、本当にあると思いますか?
そういう聞き方をすると「ありそうだな」と考えるかもしれませんので、質問を変えましょう。
もし神様がそんなことをするとしたら、どんなメリットがあるのでしょう?
特定の誰かにだけ真理を伝え、その人が権力を得るような状態を作り、他の人々を盲目的にしたがわせるようなことをして、何が楽しいのでしょうか?
もし神様がいるとしたら、そんなことをするはずがありません。
ましてや愛の神で、親として人類を我が子のように愛しているのだとしたら、なおさらそうではありませんか?
そう考える方が、理屈が通っているでしょう。
盲目的に誰かを信じさせるような構図が、人々を苦しめてきたことを、歴史が示しているのですから。
そう言うと、「それは神のみぞ知る」と答える人もいるでしょうね。
これは詭弁と言います。誰にも反論できないからです。
理屈が通らないことでも、最後は「神がそうするとしたらしょうがないじゃん」と言えば、何も証明しなくてすみますからね。
ただこれは、何も証明しておらず、誰かの考えが間違っているかもしれないよという可能性を示しただけです。
もちろん私も、私の考え方が絶対に正しいなどとは言いません。
そう考えることは、そもそも私の考え方に反していますから。
私は常に、自分が一度そう考えたことであっても、「本当にそうなのか?」と考え直してみることを勧めています。
人は考え方を変えることによって、より自分らしい自分に近づいていくのですからね。
話を元に戻しましょう。
「人間万事塞翁が馬」 のところで書いたように、何が災いで何が幸いかなど、そう簡単に言えるものではありません。
なので出来事から直接的に感情が生じると信じて疑わない人は、出来事に翻弄される人生を選んだことになります。
先日、こんなことがありました。
近々、バンコクの中心部で1万人以上の僧侶が集結し、ある通りを通行止めにして托鉢を行うというのです。
タイらしいでしょう?仏誕2600年を記念するイベントだそうで、深夜から翌朝8時くらいまで通行止めにするそうです。
すると、それを知った私の知り合いが言いました。
「なんでこんなときにそういうことをするかなあ。ちょうどその日、日本から客が来て、空港に迎えに行くんだよね。夜中に到着するから、ちょっと遅れたら付近の渋滞にハマってしまうかもしれないじゃないか。」
そう言って、機嫌が悪そうです。
それで考えた末に、空港までは迎えに行くけど、ホテルへは運転手にだけ送って行かせ、自分は空港から直接帰ることにしようと決めました。
それでも予定を変えられたこと、事情を説明してホテルへ行かないことを伝えることなどが、嫌なことに思えるようで、機嫌が悪いままです。
でも、もしそのイベントがなければ、ホテルまで送って行ってから帰宅することになっていました。
それがそのイベントがあることで、ホテルへ行かない理由ができたのですから、堂々と早く帰宅できることになったのです。
むしろ喜ばしいことではありませんか。
さらに言うと、元々はホテルに到着した翌日に、ゴルフをする予定でした。
でもそれを、さすがに到着した次の日ではつらいだろうからと言って、その次の日にずらしたのです。
もしその決定をしていなければ、確実にゴルフに出発する時間が、イベントの時間と重なっていたでしょう。
ということは、ゴルフの日をあらかじめ変えておいて正解だったということです。超ラッキーじゃありませんか。
これが、災い転じて福となすという必殺技です。
これをたまたまだと思いますか?
そう思う人は私の知り合いのように、こんな超ラッキーなことがあったにも関わらず、それを喜ぶことさえできず、イベントがあることを厄介なこととしか思えないのです。
この必殺技を使う秘訣は、これも私がいつも言うことです。
「よし、これはちょうど良い。」「ラッキー!」「ついてるなあ」「それは良かった」
どんな言葉でもかまいませんから、何かあったら考える前に言うように習慣づけることです。
考える前にそれらの言葉を使えると、嫌な気持ちが起こる前に、脳は別の考え方を探し始めます。
つまり、その言った言葉に合致するような理屈を見つけてくるのです。
あなたもぜひ、この必殺技を身に着けてくださいね。
【実践内容の最新記事】