世の中に成功の秘訣を教える本は山ほどありますよね。
私もノウハウコレクターとは言いませんが、自己実現とか成功法則などの本を山ほど読んできました。
それでわかったことがあります。
それは、要はこの2つが究極の共通点だ、ということです。
1.始めること
2.続けること
どうです?シンプルでしょ?
私、シンプルなのが大好きなのです。だから、こんな風に集約してしまいたくなるのです。
でも、だからと言ってバカにはできませんよ。古今東西のあらゆるノウハウがギューッと詰まった究極のコツですからね。
たとえばエジソンは、どうして発明王として成功できたのでしょうか?
有名な逸話がありますよね。電球の素材を発見するお話です。
実に1万もの素材をテストし続けたのだそうです。
何度も何度もテストし、そのたびにダメ出しをくらったわけですよ。
それでもエジソンはめげません。9,999の素材をテストしてダメだった時、「もうダメだ。こんなの無理だよ。試みは失敗した。」とは考えませんでした。
彼はむしろ喜んで、「9,999の素材は使えないということがわかった。成功の途上だ。」と考えたというのです。
驚くべき前向きな考え方。
彼は実験を始め、諦めずに続けた。それだけのことです。
「継続は力なり」と昔から言いますが、諦めない努力が実ったのです。
このお話をする上で、どうしても語りたいエピソードが旧約聖書にあります。
ヤコブという男がテントで寝ていると天使がやってきて、組み打ち(相撲のこと)をやることになります。
このあたりの詳細は省きますので、気になる方は旧約聖書の創世記・第32章23-31節をお読みください。
ヤコブと天使は朝まで組み打ちをしますが、なかなか勝負がつきません。
そこで最終手段とばかりに、天使はヤコブのモモのつがい(股関節のこと)に手を当て、脱臼させてしまいます。
これで勝ったと天使は思ったのですが、ヤコブは天使の服を握って離しません。
天使:「やい、もう手を離せ。お前の負けだ。朝になったから、私は帰らなければならないんだ。」
ヤコブ:「なあに、まだ勝負はついておらん。死んでもこの手を離すものか。」
股関節が脱臼しているのですから、立つことはおろか、動かすことさえ痛くてかなわなかったでしょう。
それでもヤコブは必死になってしがみつき、その手を離さなかったのです。
まあ、こんな会話があったかどうか知りませんが、天使はついに根負けし、ヤコブを祝福しました。
「お前は私と組み打ちをして勝ったのだから、今日からはイスラエルと名乗りなさい。」
イスラエルとは勝利者という意味です。
ヤコブは、天使よりも強かったのではありません。諦めなかったのです。
だから勝利した。それだけのことなのです。
2012年06月25日
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